杉並で「安倍たおせ!石原やめろ」のデモ
翌日に杉並区議会議員補欠選挙告示日を控えた6月21日、東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補を先頭に、「安倍たおせ!石原やめろ!カネのための戦争・原発絶対反対」の240人のデモが杉並区阿佐ヶ谷の街を席巻、安倍打倒の杉並区議補選1週間決戦に突入した。
街頭は安倍戦争政治や生活破壊、「金目」発言の石原環境相への怒りが渦巻いている。しかも阿佐ヶ谷には石原の事務所がある。まさに安倍―石原、そしてその手先となって民営化・非正規化を進める田中区政を直撃するデモだ。「原発なくそう 戦争とめよう」「安倍なんてぶっとばせ!」「石原のぶてるぶっとばせ!」。青年労働者のデモコールが響き渡る。北島候補を中心に固く団結した力強いデモの登場は、杉並の空気を安倍打倒へと一変させた。
デモには圧倒的な注目が沿道から集まった。ビラを受け取り食い入るようにみている人、立ち止まりデモコールを聞いている人、建物から手をふる人びと、笑顔で写真をとる人、デモ隊の横をずっとついてくる小学生、そして飛び入りの参加者や「今まで北島を知らなかったが必ず入れる」と感動している労働者など、沿道の反応は従来とまったく違う。まさに安倍への怒りを行動にする時だ!
「今日は革命前夜だ。明日から革命の行動日だ」。東京西部ユニオンの吉本伸幸委員長がデモ解散地点で叫び、決戦前夜の総決起集会を場所を移してただちに開催。総決起集会では、北島邦彦候補が烈々たる決意を表明。会場全体は奮い立ち、青年労働者・学生が、杉並から安倍打倒の歴史的決戦を闘う決意を次々と表明した。
以下、北島候補の発言要旨を紹介します。北島候補とともに闘おう!
■「安倍は倒せる!」 北島邦彦候補の決意
今回の選挙ほど国の内外情勢と切り結ぶ選挙は初めてだ。今の戦争情勢、安倍政治の崩壊的状況、選挙でわれわれの現場に生きるための団結と闘う労働組合の拠点をつくる。それが安倍政権を倒すことに必ず直結する。
集団的自衛権がこんなに許せないとか、安倍の生活破壊がこんなにひどいとか説明をしている段階は完全に終わった。集団的自衛権問題に、道を歩いている人はみんな反対なんだ。高齢者、青年労働者、学生も自分たちの置かれた現状を許せないとみんな思っている。この状況に対して何をするのか。自分たちの団結で、安倍を倒せる、戦争も生活破壊もぶっとめられる、必ず根本から打ち崩すことができるという行動方針、闘いの叫びを届けることこそ求められている。
安倍政権をみたらもうどんずまりだ。集団的自衛権をやらなければ日本帝国主義の延命がない、戦争をやらなければ大資本のもうけは入らないんだ。逆に戦争する体制をつくらなければ労働者の怒りが爆発する。これをつぶすために戦争をやるんだ。
ところが集団的自衛権の行使にしても自公の幹部の一致さえとれない。これで労働者階級人民がこんなものを許すわけがない。だから安倍政権はぐらぐらなんですよ。だからあの石原発言がでるんですよ。だからあの都議会の野次がでるんですよ。
個別の事象じゃない。まさに安倍政治が労働者人民を支配するとか、政治権力者としての有りようを維持していくことができなくなっているから、あんな許しがたい発言が出てくるんですよ。これを格好の餌食にしてやろうではありませんか。格好の餌食にして、自民党政治、安倍政治を倒す。安倍政権が倒れたら資本主義体制、日本帝国主義体制は終わりだ。われわれの新しい社会をつくることができるということです。なにも恐れることはない。一緒に新しい社会をつくっていこうではないか。この時にきているということです。
そこでこの選挙がある。今回、語弊があるけど補欠選挙でよかった。全政党が一人ずつ候補をもっている。その中にわれわれがいる。事前審査で11人でるという。維新の会以外で国会で議席をもっている党は全部出す。その構造でわれわれが11分の1の闘いをやるということは都知事選以上に画期的情勢を切り開ける。国会に議席もっているやつらの代表が出てきてそいつらをぶちとばしたら、みんな信頼よせるに決まっている。今まであんたたちは言うことは正しいけど小さいよね、と悔しいけど言われ続けてきた。これを画期的に変える。ここで勝負が決まる。われわれが階級的労働運動の前進が一気に飛躍的に進む。
あらためて思うのは、安倍政治を倒して社会を変えたい。掛け値なしにやりたい。とにかく議席をとるために良いこと言おうということじゃない。50年にわたる革共同の歴史の中で本当の革命的議会主義をつかみかけている。
例えば都議会での野次問題。許しがたい女性差別発言だよね。あれは都議会議員の自民党の下劣なやつがいてということじゃないんだよ。安倍政治、自民党政治、日本帝国主義の本性が現れているんだよ。あの野次が出たときに、「なんだお前は!」と襟首ひっぱって議場から引きずり出す議員がいないからですよ。だから平然と大きな顔してやっているんだよ。このことをはっきりさせる。これが労働者とともに闘う議員だ。戦争絶対反対、民営化絶対反対で闘う議員の姿です。
いよいよ戦争法案、憲法改悪の時、労働者階級は必ず立ち上がる。議会を十重二十重に取り巻く闘いが必ず巻き起こる。その時に議場の中から鍵をあける議員が必要なんですよ。みんな中に入ってこいと。この議会なんかぶっとばして自分たちの社会をつくろうと。自分たちのコミューンをつくろう、ソビエトをつくろうという議員が必要だ。今回の区議補選ではそのことがかかった選挙だ。
地域周りをしている。高齢者もみんな怒っている。足が悪くても一緒に闘おうと言いきれるかどうかだ。これが本当の政治党派だ。なんか自分たちにまかせておけとか、代わりにやりますというのは、絶対にだめなんだ。それが既成の体制内労働組合をぶちやぶっていける根拠でもあります。
これから1週間の実践の中でわれわれの団結が必ず強まる。そうなったときに選挙も画期的地平が開くことができる。生きるための団結、もっと広い団結をつくっていくことができる。杉並で一つの労働組合の結成、一つのストライキ、一つのデモが一気に全国に広がる。そういう情勢だ。ここで石原のぶてるを倒すんだ。絶対に辞めさせる、引きずり下ろす。みんなの怒りを全部解き放つ選挙をやろう。
路線的準備、構えは完全にととのった。あとは進むだけだ。確信をもって闘いぬくだけだ。今後の日本の階級闘争を決めていく位置にある。
杉並で労働組合の結成も進んでいる。労働者が本当に決意して仲間を信じて決起すれば本当に闘い抜ける。このことに確信をもってこの選挙戦を断固として闘い抜こう。
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