8・6朝、原爆ドーム前から式典会場の安倍へ弾劾のデモ打ち抜く
原爆投下から69年目の8月6日、早朝から強い風雨となった広島の地で、全国から結集した500人の仲間が原爆ドーム前でのアピール集会とデモを打ちぬき、来広した安倍に「戦争反対!」「安倍打倒!」の怒りの声をたたきつけた。8・6朝の広島が雨天となるのは43年ぶり、実に佐藤栄作首相(当時)の来広に実力糾弾闘争をたたきつけた1971年以来だ。
原爆ドーム前での「8・6ヒロシマ・アピール集会」は、日帝・安倍の意を受けた広島県警、広島市当局、極右分子の集会破壊策動を敢然と粉砕し、43年前をも上回る熱気と団結をもって戦闘的に闘いとられた。午前7時すぎ、広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長がマイクを握り、「7・1閣議決定を強行した安倍が広島に来て慰霊碑の前に立つ、こんなことをどうして許せるか! 権力による集会妨害を打ち破り、安倍倒せの声をとどろかせよう!」と訴え、集会開始を宣言。
続いて被爆2世の中島健さんが登壇し、「既成の原水禁運動は安倍来広を弾劾しようとしない。青年を再び戦争に動員しようとする安倍を許していいのか! 戦後革命の時にできなかった闘いを今こそ実現しよう」と訴えた。
福島から駆けつけた椎名千恵子さんは、「この国はずっと人間の命を冒涜し続けてきた。こんな国を子孫に残すわけにはいかない。安倍を倒して歴史を変えましょう!」とアピール。
沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長は、「広島の怒りと連帯するために沖縄から来ました。辺野古では基地建設に向け資材搬入が始まり、ゲート前には多くの青年・学生が駆けつけている。辺野古も実力闘争が問われる段階だ。階級的労働運動と学生運動の力で安倍を倒そう!」と訴えた。
民主労総・慶北一般労組のキムホンジュ副委員長が万雷の拍手を受けて登壇。「平和のために闘う同志たちに敬意を表し、連帯の気持ちを送ります。広島に集まった私たちは、核に反対し平和を願う心で一つにつながっています。労働者の階級的団結を通した平和だけが正しい平和です。ともに力を合わせ、全世界の民衆とともに生きる平和な社会をつくりましょう。トゥジェン!」――魂を揺さぶるような熱烈な国際連帯のアピールに、全参加者が心を一つにした。
元原発労働者の斉藤征二さんは、ドーム前集会への権力の妨害策動を徹底弾劾し、「私たちは命を守るために広島に来た主権者だ! 心を一つに、力を合わせて大きなうねりをつくっていこう!」と元気にアピール。
NAZEN事務局長の織田陽介さんは、「安倍が広島に来ることを絶対に許さない。イスラエルがやっている戦争を、アメリカと一緒に武器を送って応援しているのが安倍だ。ガザではイスラエル軍が学校に突入して子どもたちを殺している。どこが『自衛のため』だ! 今日はみんなで安倍打倒の怒りをたたきつけよう!」と怒りを込めて訴えた。
集会の最後に、被爆3世の労働者の仲間が「8・6ヒロシマアピール」を読み上げ、全参加者の拍手で採択した。そして原爆投下時刻の8時15分に1分間の黙とうを行った後、決意も新たに「首相式典出席弾劾・中国電力包囲デモ」に出発。「集団的自衛権反対!」「戦争・改憲の安倍を倒そう!」「福島圧殺を許さないぞ!」――怒りのコールが式典会場の安倍を直撃した。風雨をものともせず意気軒昂と行進するデモ隊に、沿道の人びとから注目が集まり、「安倍は今すぐ出ていけ!」と叫びながら飛び入り参加する人も!
デモの終わりに、解散地点である中国電力本社前で動労西日本の大江照己委員長が中国電力への抗議文を読み上げた。希望の牧場・ふくしまの吉沢正己代表が「この原発の時代をのりこえるために、広い連帯を草の根からつくっていこう!」とアピールし、熱気あふれるデモをしめくくった。
原爆ドーム前集会の様子は、夕方のニュース番組で大きく取り上げられ、星野暁子さんのインタビューも紹介された。8・6ヒロシマの怒りと闘いを圧殺しようと狙った日帝・安倍の目論見を完膚なきまでに粉砕した! その高揚と勝利感を胸に、全参加者は午後からの8・6ヒロシマ大行動大集会へと向かった。(N)
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