『現代革命への挑戦』下巻、ついに刊行!
10月1日、待望の革共同50年史(下巻)が全国の書店で発売されます。下巻は上巻で全面的に明らかにされた革共同の理論的・路線的到達地平を基礎にして、戦後革命期以来の日本階級闘争の歴史をあらためて反帝・反スターリン主義、階級的労働運動の立場で総括する壮大な読み物、現代史のドラマとなっています。
一読して明らかなことは、革命的共産主義運動が日本労働者階級の豊かな闘いの歴史の中ではぐくまれ、発展してきたことです。下巻の冒頭・7章で展開されている戦後革命の闘いは、ブルジョアジーが闇に葬ってきた労働者の歴史を現代革命に甦らせることに成功しました。戦後革命期の闘いの革命的総括こそ、日本の労働者階級が持っている根底的な革命的エネルギーを開示するものであり、また現代革命において必ず直面するスターリン主義打倒の決定的課題を明らかにするものです。
そして革命的共産主義運動が創成される過程が、ブント(共産主義者同盟)の創成と獲得過程をふくめて、トータルな観点から把握し明らかにされました。
とりわけ画期的なのは、60年安保闘争と70年安保・沖縄闘争の積極的なとらえ返しです。日本共産党スターリン主義の枠を突破して闘われた60年安保闘争と、反戦派労働者が闘いの最前線に躍り出た70年安保・沖縄闘争が、革命的共産主義運動の発展に果たした役割は今日の反原発闘争の爆発に比すべき巨大な意義を持っていました。60年安保闘争から70年安保・沖縄闘争の激動の闘いを切り開いていった革共同と労働者階級の闘いの飛躍を立体的にとらえ直すことに成功しました。60年・70年をめぐる一つひとつの闘いのダイナミックな展開は胸躍る、感動の連続です。
そして特筆すべきことは、70年闘争の革命的地平に襲いかかった、反革命カクマルとの闘いの総括です。常識からは想像もつかないような凶悪な、殺人を目的とする襲撃から始まったカクマルとの闘いは、まさに新自由主義との闘いの先どりとも言えるものでした。革共同は多くの同志を失いながらこの攻撃の本質をつかみ、攻撃からの防御から、対峙段階、そして総反攻へと一歩一歩この攻撃をはね返し、勝利してきました。その最大の地平こそ、動労千葉が国鉄闘争において動労カクマルとの闘争に勝利していった闘いです。革共同のすごさこそ、このカクマルとの闘いに動労千葉を先頭に勝利した歴史であることがダイナミックに総括されています。
その最大の攻防こそ、国鉄分割・民営化攻撃にたいして動労千葉が打ち抜いた2波の大ストライキです。本下巻の最大の柱こそ、新自由主義攻撃に勝利した動労千葉の闘いです。
総じて革命的共産主義運動の歴史的総括こそ、7・1反革命に労働者階級が勝利し抜く地平を歴史的に準備してきた過程として、この激闘の歴史を総括するものです。この下巻の刊行のために、多くの同志が研究や討議を重ねた結晶であり、革共同の最高の到達地平がここにあります。この歴史を経験してきた同志はもちろん、何よりも青年労働者・学生がこの歴史をわがものとすることこそ、革命をたぐり寄せる闘いそのものです。老若男女を問わず、あらゆる労働者を同志へと獲得する武器です。一人でも多くの同志が、この歴史をわがものとし、革命に向かって新たな進撃を開始してほしいと思います。
ページは上巻より32ページ多い384ページ。冒頭には戦後革命期から国鉄新潟闘争、羽田闘争、動労千葉の闘いなど貴重な写真を盛り込んだグラビア8ページがついて、定価:2400円+税です(ISBN978-4-86047-220-7)。
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