10・4広島国鉄集会 各職場から11・2大結集へ決意
10月4日、広島市西区民文化センターで「国鉄1047名解雇撤回! 許すな外注化・非正規化! 戦争と民営化に反対する闘う労働組合をつくろう! 広島国鉄闘争集会」が開催され、65人が集まった。集会は、「動労総連合を全国に」の決意を込めた動労西日本の大江照己委員長の基調報告と各職場からの実践報告と決意表明を中心にして、すべて国鉄闘争を軸に闘う広島の労働組合活動家自身によって担い抜かれた。
冒頭に9・11郡山闘争のビデオが上映された。国労郡山工場支部の橋本書記長、動労総連合の「青年部」の明るく突き抜けた表情にみんなが引きつけられた。司会の自治体青年労働者が、「本集会を9・11郡山闘争、10・1動労千葉スト、全国で続々と開催されている各地区国鉄集会と固く団結してたたかいとろう」と訴えて集会が始まった。主催者を代表して開会あいさつに立った広島連帯ユニオンの鈴木範雄委員長は、「闘う労働者の表情はみな生き生きとしている。動労千葉のようにストライキで闘う組合をあらゆる職場につくろう。この場のすべてのみなさんが11・2労働者集会に参加してほしい」と呼びかけた。
連帯あいさつで、広島星野文昭さんを救う会の増上昭典共同代表が「あと1、2年で星野文昭さんを奪還しよう」と訴え、動労千葉、動労水戸のように闘おうと訴える星野文昭さんのメッセージを紹介した。NAZENヒロシマの室本けい子さんは、原発再稼働をはじめ1%のための政治を弾劾し、「99%の人たちみんなの怒りを結集し安倍を倒しましょう」と熱く訴えた。8・6ヒロシマの闘いをともにした韓国・テグの城西(ソンソ)工団労働組合のイムボンナム委員長から国際連帯のアピールが届けられ、在日三世の連帯ユニオン青年部組合員が読み上げた。「パククネ政権退陣の闘いと安倍政権打倒の闘い、民営化反対、非正規職撤廃、解雇撤回の闘いは違わない。新自由主義が国境で労働者階級を引き離している。私たちはこの障壁を取り壊さなければならない」という感動的なアピールに拍手がわき起こった。広島大学学生自治会からは国際反戦デー闘争への決起の呼びかけが発せられた。
動労西日本の大江委員長が基調報告に立った。大江委員長は冒頭に9・11郡山闘争とそれを引き継ぐ動労千葉の10・1ストの意義を語り、JRをはじめあらゆる職場で進む民営化、外注化との闘いへの決起を呼びかけた。そして「動労西日本の一大拠点を広島の地につくり出す。とりわけ青年労働者の圧倒的な結集を実現させよう。動労西日本を先頭にすえた広島の闘いを全国の仲間に示そう」と訴えた。
闘いの現場からのアピールに移り、10人の労働者が発言した。動労西日本の岡崎昭夫組合員がトップを切り、「労働組合の団結こそ安倍打倒の力。私は一人の青年労働者を獲得しなければならない」と動労西日本組織拡大の決意を表明。連帯ユニオン草津病院支部の中山崇志委員長は、職場の仲間とともに登壇し、「職場では合理化による過重労働、事件・事故の多発に怒りが渦巻いている。今こそ反合安全闘争を貫く階級的労働組合として職場丸ごとを獲得し、職場生産点を握って草津病院を自他共に認める拠点職場にする」と鮮明な決意を述べた。さらに連帯ユニオンの各支部から発言があり、福屋デパート解雇撤回闘争を闘う谷口恭子組合員は「外注化による分断を打ち破り、団結と労働組合を取り戻すことこそ核心。戦争を止める力もそこにある」と路線的確信をもって訴えた。さらに解雇攻撃をはね返した青年労働者、労組建設の挑戦などが報告された。高陽第一診療所労組が登壇し、森末一義委員長が階級的団結を拡大し、高陽第一診療所を建設当初の原点を貫き地域全体を組織していく階級的拠点としてうち固めていく決意を述べた。学童保育の民営化、外注化と闘う自治体労働者は、「絶対反対を貫くということは革命をやるということ。そのためには労働組合が強くなって闘っていかなければならない」ときっぱり。不起立処分撤回の人事委員会闘争を闘う教育労働者は、「組合は提訴を取り下げろと言ってきたが、不当な処分と闘い続けるのは当然。7・1閣議決定の下で教え子を再び戦場に送る教育に変えることを許してはならない」と訴えた。
11月訪韓闘争に向けた連帯ユニオン青年部からのカンパアピール後、広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長が11・2労働者集会大結集に向けて行動方針を提起した。最後に広島県労働組合交流センターの植野定雄共同代表が「各職場で組織拡大への足がかりをつかんできていることを確信できる集会だった」と閉会のあいさつを行い、11・2大結集への決意を込めて団結がんばろうを行った。(広島・W.R)
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