東北大学自治会 執行部選勝利へ前進
東北大学では今、学生自治会執行部選挙が白熱的に闘われています。
11月21日、自治会の主催で「安倍政権を倒すぞ! 京大生と連帯し戦争とめよう! 11・20学生大会」を開催しました。
この日は、学生大会の前段行動として昼休みに川内北キャンパス中央で集会と学内デモを行いました。東北大学学生自治会委員長・青野弘明君の司会で集会が始まり、副委員長の川戸章裕君の基調提起と京都大学全学自治会同学会の仲間の特別アピールを軸に東北大生や駆けつけた全国の学生が発言し、学生大会への結集を呼びかけ、学内を力強くデモしました。
夕方からの学生大会は、初めて学生自治会運動に関わる学生が何人も飛び入りで参加し盛り上がりを見せました。基調報告を行った青野君は冒頭に「同学会を中心とした京大生の一連の闘いが連日メディアをにぎわせ、大学自治とは何かを全社会的に問いかけています。言い換えれば、大学が安倍政権の戦争国家体制の一翼に組み込まれることを許すのか否かを問うものです。私たち東北大学学生自治会は、〝大学の戦争協力阻止〟を掲げる自治会の大衆的復権と組織拡大で、安倍政権と対決する決意です」と語りました。そして、安倍政権が政治的にも経済的にも軍事的にも完全に行き詰まって衆院解散に追い込まれ、だからこそますます凶暴に民衆の団結の拠点である労働組合や学生自治会に攻撃を強めることを明らかにしました。そして、東北大学ではそれが明善寮廃寮という形で現れたと、この間の攻防をとらえ返しました。
さらに、特別報告に立った京大同学会書記長の作部羊平君は、キャンパスでの公安刑事摘発の闘いを報告し、「学生の団結があれば弾圧を粉砕できる」と訴えました。
また討議の時間には、初めて学生自治会の活動に参加した学生から「皆さんが、社会を変える展望を具体的に持って活動していることが分かりました」と感想が述べられました。「具体的にどのような方法で戦争を止めるのかを聞くために学生大会に来た」という学生の発言もあり、活発で有意義な議論が交わされました。
学生大会で現執行部は解散となり、翌21日から28日までの次期執行部選挙が始まりました(投票は25〜28日)。澤田光司君、青野君、川戸君が統一候補で立候補し、訴えがキャンパス全体に響きわたっています。選管の学生も、クラスやサークルで多くの投票(安倍打倒の決起!)を組織しています。25〜26日の投票総数は、昨年を上回るペースで398票です。
クラス・サークルからの反応は例年以上に良いです。クラス全員・サークル全員の投票も多々あります。何人もの学生と討論になり、総選挙闘争を打ち出した『前進』2658号が150部持ち込まれています。
授業前の投票時間では「授業なので…」と忙しそうにする学生が増えていますが、真剣に考えて投票します。新自由主義大学で単位・就職活動に追われつつも、その現実に怒るからこそ学生は投票します。討論を通して確信を持ち、自ら選管になる学生もいます。
「学生は政治に無関心だ」「学生自治会に関わるな」というデマで学生の力を低めようとする安倍や大学当局への怒りの決起です。
だから安倍政権や大学当局は選挙を破壊してきます。全教員に「学生自治会の選挙をさせるな」と通知を出し(ほとんどの教官が従わないが)、選管の部屋があるサークル棟にはストーブを設置せず、故障した電源も修理しようとしません。
東北大学学生自治会は、当局に非公認化されていても、全学選挙によって学生の支持を形あるものにし、キャンパスのど真ん中に存在しています。今年の選挙は、京大のように全学的討論、全学的行動を巻き起こして、その支持を学生自治会のもとへの団結へと高めていく闘いです。東北大は、この自治会執行部選挙の勝利を引っさげ、衆院選決戦に突入します!
(東北大・F)
【写真①】川内北キャンパス中央での昼休み集会をかちとり、東北大自治会執行部を先頭に全国の学生は学内デモで学生大会への結集を呼びかけた(11月20日)
【写真②】候補者のアピールに応えて東北大生が次々と一票を投じていく(11月25日)
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