11・30高槻 植木団地を守るぞ 290人が決起集会とデモ
「植木団地追い出し絶対反対!安倍を倒せ!全国総決起集会」が、大阪府高槻市が明け渡し期限とした11月30日、植木団地の真っただ中で開催された。入り口には「植木団地を守るぞ」ののぼりが並び、団地事務所の壁には集会スローガンの下に「義理、人情、団結」と書かれた横断幕が掲げられた。演壇には植木団地労働組合旗と全国水平同盟高槻支部旗。闘いへの決意が示されている。
午後1時、全国から290人が結集して集会が始まった。
冒頭、高槻市富田(とんだ)園芸協同組合、植木団地労働組合、全国水平同盟高槻支部の「3本の矢」の先頭に立つ植木団地労組の労働者全員が次々に登壇し、力強い決意表明を行った。
「高槻市や市議・府議を巻き込んだ解同(部落解放同盟)などの敵対・切り崩しの中で闘っている」「今日はわれわれの生まれ育った地元(富寿栄〔ふすえ〕住宅=高槻市富田の解放住宅)にデモ行進して闘う」「われわれが笑うときまで闘う」「植木団地のために集まっていただきありがとうございます」「ここで生活したいので勝ちぬきたい」。切り崩し攻撃を打ち破って結集した新しい仲間も紹介された。また、11月集会をともに闘い不当逮捕された京大生ら3人の奪還を心から喜び、全国の仲間とともに闘うことを表明した。
全国水平同盟本部役員の久原正子さんがあいさつに立った。「追い出し期限とされた本日、『植木団地明け渡し絶対反対で勝利するまで闘う』というみなさんの登場で高槻市はふるえ上がっている。植木団地追い出し絶対反対の闘いは水平同盟高槻支部建設と一体の闘いだ。解同本部派の妨害を打ち破って決起したとき、勝利するのは私たちだ」と宣言した。
水平同盟西郡支部は、大阪地裁の仮執行宣言を取り消した9・19大阪高裁判決で8・26住宅追い出し強制執行のデタラメ性があばかれたとし、国家賠償請求訴訟を闘うと報告した。8家族は、「9・19判決を見ても勝利はわれわれにある」「腐りきった国や八尾市を倒そう」「この勢いで前に前に進もう」と、高槻支部とともに前進していくことを表明した。
続いて水平同盟杉並支部、八尾北医療センター労組、地元の高槻医療福祉労組と大阪北部ユニオン、関西合同労組、全国金属機械労組港合同、動労千葉、動労水戸、広島連帯ユニオン、全学連の京大生がともに闘う決意を熱く表明した。
植木団地労組の青年2人がカンパアピール。最後に「植木団地から一歩もひかず、今日を突破口に新たな闘いに挑戦していく」という闘争宣言が読み上げられた。
デモは、住民の追い出し・更地化攻撃にさらされている富寿栄団地に向け行われた。団地でデモ隊に手を振る人、「植木団地で働いていた。団地の追い出しを初めて知った。許せない」と声をかける人、一緒にデモをする人も。水平同盟高槻支部建設の展望も見えた! 闘いはこれからだ!
デモ終了後、つきたてのもちや焼きそば、港合同田中機械支部製造の地ビールや地酒が振る舞われ、太鼓が鳴り響く中、植木団地労組と全国の労働者が団結を固めた。
鈴木たつお候補を押し立て衆院選闘争を闘い、労働組合の団結で安倍を打倒し、労働者が主人公の社会をつくるための挑戦が、植木団地労組とともに始まった。(大阪北部ユニオン・上園耕作)
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