杉並で民主労総ゼネスト連帯大集会 「ゼネストで安倍倒そう」
4月24日、韓国・民主労総がパククネ政権打倒へゼネストに立ち上がった。日本では、安倍政権打倒へ火花を散らす杉並区議選のまっただ中で、ゼネスト連帯大集会が打ち抜かれた。
夕方のJR阿佐ヶ谷駅前は、「民主労総ゼネスト連帯」「ゼネストと国際連帯で安倍たおそう」の横断幕が掲げられ、時代を動かす民主労総のゼネストに勇気をもらい胸を躍らせる労働者・区民であふれかえった。
「労働者の闘いでパククネ政権が倒されようとしている。われわれもストライキで戦争に突き進む安倍を倒すことができる!」
西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補はこう断言した。民主労総のゼネストは“労働者には力がある”と確信させる希望のゼネストだ。
北島候補は「ゼネストに立つ韓国の労働者もわれわれと同じ『普通』の労働者だ。われわれも職場でとなりの労働者に語りかけることから団結が始まる。これが社会を変える力だ」とゼネスト情勢が自分の職場にあることを訴え、「戦争を止める団結、地域の怒りを結集させる労働者の団結を杉並からつくろう」と杉並における“ゼネスト宣言”を発した。
●国鉄闘争の発展で応える
この日は動労千葉の田中委員長らが訪韓し、民主労総との固い連帯を築いている。これを受けて動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが韓国現地の闘いの報告を行い、「5~6月から11月へ、民衆蜂起でパククネを倒すと決起している」と紹介すると、さらに集会は熱を帯びた。
民主労総ゼネストに何をもって応えるのか。山本さんは国鉄闘争を徹底的に発展させることを強調し、「CTS(千葉鉄道サービス)の8人が動労千葉に加入した。外注先と外注元の労働者が壁を双方からうち破って、労働者は一つだと見せつけた。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは地域住民をまきこみ全原発を廃炉へ前進している」と、国鉄闘争と北島勝利で安倍倒そうと訴えた。
●杉並からゼネスト情勢開く
北島候補を始め、鈴木達夫弁護士、高山俊吉弁護士、福島から椎名千恵子さん、動労水戸、西部ユニオン、区民、青年労働者などが次々とゼネスト連帯アピールを発した。杉並における労働者の団結を軸とした安倍打倒への全人民的な決起の始まりだ。
鈴木弁護士は「安倍やオバマやプーチン、そういう1%の官僚や金持ちたちが労働者人民を踏みにじって好き勝手なことをやっている時代が終わりを告げようとしている。労働者の力で彼らの政治に終止符が打たれようとしている。人民の力を安倍にたたきつけよう!」と力を込めた。
椎名さんは「福島は原発事故があったことも忘れ去られようとしている。しかし、北島さんを始め多くの労働者階級が世の中を変えようと立ち上がっている。福島を裏切らない、命を裏切らない闘いに立ち上がっている。福島は孤独ではないんだ。杉並のみなさんもここにつながって社会を変える一人になろう」と呼びかけた。
自営業を営む区民は消費税に怒りを爆発させ、「労働者が立ち上がらないと中小零細も生きていけない」と労働者とともに闘う決意を表明。
青年労働者は「年収168万円以下が1200万人。6人に1人の子どもが貧困だ。子どもも養えない労働者が戦場にかり出され殺し合いをさせられる。これが安倍政治だ。こんな社会は根本から変えよう」と熱烈に訴えた。
東京西部ユニオンの吉本伸幸委員長は、「全世界の労働者とともに解雇撤回、非正規職撤廃、民営化・外注化をとめよう。新しい労働者の政党をつくろう」と高らかに宣言。西部ユニオンのゼネスト連帯アピールが配られた(下に掲載)。
北島候補を先頭に阿佐ヶ谷駅周辺の練り歩きも行われた。街頭は革命の熱気に包まれ、区民が次々と立ち止まって発言に聞き入り、北島支持を表明した。
すべてのアピールが北島勝利の一点に絞り上げられ、最後に北島候補が、安倍―田中区政による民営化・外注化に絶対反対で闘おうとを訴えた。「山手線事故やセウォル号事故も民営化・外注化が原因だ。資本は外注化して仕事をどんどん切り刻み、安全に対してまったく責任をとらない。安全崩壊は社会の崩壊。そして外注化は低賃金・非正規職で労働者をこき使い、ばらばらに分断して、声も上げさせなくする。民営化に絶対反対! 児童館全廃を絶対に許さない」
民主労総ゼネストは、戦争と民営化に対する東アジア、全世界の労働者の怒りに火を付ける。革命へ突き進む労働者階級を軸とした全人民の歴史的決起が開始された。その最先端に北島候補の勝利がある。北島圧勝へ最後の最後まで闘い抜こう!
■2015年4・24 民主労総ゼネスト突入への連帯アピール
合同・一般労働組合全国協議会
一般合同労働組合 東京西部ユニオン 執行委員長 吉本 伸幸
労働者が社会の主人公として登場する時代がやってきた。その合図が、本日の韓国・民主労総のゼネスト突入だ。われわれは、民主労総のゼネスト突入を断固支持する。そしてこの日本で、ともに闘う労働組合と闘う労働者の政党を作ってゼネストを闘う決意である。民主労総はパククネ政権の民営化・構造調整と闘い、セウォル号沈没事件で学生達を殺した腐敗・汚職にまみれた政権打倒へ闘っている。われわれは日本で、戦争と改憲に絶対反対し社会丸ごと民営化と労働法制改悪の大攻撃を阻止して、安倍政権を倒すために闘う。日韓労働者は全世界の労働者の最先頭で固く団結して同じ敵と戦うときがきた。民主労総のゼネストは日本の労働者への大きな援軍だ。必ず連帯して闘い抜くことを誓う。
労働者に国境はない。ともに血と汗を流し、ともに同じ敵である一握りの資本家たちと闘っている。今、世界の資本家たちは、自ら生み出した過剰な資本、過剰な生産力を解決できずに、互いにつぶし合いの戦争を始めている。その最前線に労働者を立たせ、労働者同士を競争させ、殺し合わせようとしている。だがその手には断じて乗らない! 労働者が国際的に団結して闘った瞬間に、この戦争は政府を倒す闘いに転化することができる。
労働者はこの社会のすべてを生産し、運営している直接の担い手である。しかし労働者はいまだに、労働がある限りで生きることができ、その労働が資本を肥え太らせる限りで労働にありつけるという転倒した状態にある。しかもこの30年の新自由主義はついに世界で崩壊し、第3次世界戦争の情勢にある。3・11で地上に置かれた原爆が爆発したことをも契機に、核戦争の情勢さえ生み出されている。
この情勢は絶望だろうか。いや、日本でも沖縄で、福島で、そして全国の青年労働者をはじめ全人民の生きるための怒りが爆発寸前だ。日本と韓国そして世界は今や革命情勢だ。今こそ全世界の労働者の国際的団結で、帝国主義政府、スターリン主義政府を倒し、資本主義・帝国主義の時代を終わらせ、労働者が主人公の社会を作るときだ。
われわれ、合同・一般労働組合全国協議会と東京西部ユニオンは、日本における新自由主義の出発点だった国鉄分割・民営化に絶対反対して闘い続けてきた動労千葉・動労水戸・動労総連合とともにたたかう階級的な労働組合として、本日の闘いの最先頭に立てることを誇りに思う。われわれは本日、民主労総ゼネスト突入と固く団結して、東京・杉並で連帯集会をよびかけた。今われわれは、4・26統一地方選挙で東京西部ユニオン・北島副委員長を先頭に闘っている。この闘いは児童館全廃阻止をはじめ、一地方議会選挙をこえて、全世界の闘う同志との国際的団結と労働者の社会実現を前進させるものと固く信じる。
労働者階級の解放は労働者自身の事業だ。ともに闘い勝利しよう。団結! トゥジェン!
2015年4月24日
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