ジェコー本社門前で抗議行動 不当解雇撤回しろ
トヨタ系自動車部品メーカー・ジェコー資本による非正規労働者の解雇から6年目の4月27日、ジェコー行田本社工場(埼玉県)で解雇撤回を求める抗議集会とデモが闘われた。通用門前にJAM神奈川ジェコー労組を始め30人余りが集まり、解雇撤回・非正規職撤廃、派遣法廃止の怒りをたたきつけた。
恐れをなしたジェコーは、昼休みにもかかわらず通用門はもちろん、あらゆる門を閉め、工場建屋のシャッターも下ろした。林立する赤旗や抗議行動を中の労働者に見せないようにしたが、トイレの窓から見続ける労働者が多数いた。資本への怒りはけっして抑え込むことなどできない。
ジェコー労組の武田信義委員長が、08年と09年の解雇が組合の活動、とりわけ派遣労働者を組織して正社員化要求を闘ったことを敵視した不当解雇であること、派遣・非正規だからと女性労働者に夜勤専属労働を長年にわたって強要したことの犯罪性を徹底的に弾劾した。09年に解雇された同労組の奥山信子行田分会長は、解雇し生活できなくさせたジェコー資本に怒りをたたきつけ、「職場に戻せ!」と訴えた。同じく08年に解雇された高橋美和組合員も、家族と生活する北海道から、闘い続ける決意を込めたメッセージを寄せた。
全金本山労組の長谷武志副委員長は、門前闘争を闘い続けて解雇撤回をかちとったこと、ジェコーの闘いをともに勝利するとアピールした。日本金属機械労組の山口弘宣書記長は春闘をストライキで闘ったと報告し、ストライキをやる労働運動の復権を呼び掛けた。動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長は、JRでも外注化が進み、職場では6割が非正規であり、年収200万にもならない低賃金・不安定雇用で働かされていること、動労総連合は正規との分断を超えてJR関連職場の非正規労働者も組織化して闘っていると訴えた。
郵政非正規ユニオンやさいたまユニオンなど各地の合同労組、自治体労働者などがアピールした。非正規労働者が激増し、社会が崩壊していることに怒り、安倍政権の労基法改悪(「残業代ゼロ」法案)、派遣法改悪案、首切り自由化、戦争と改憲攻撃を弾劾した。
集会後、工場を一周するデモに決起。通行する車の運転手が注目し、ビラを受け取る人も次々と現れた。デモ隊は工場内の労働者に届けとばかりに怒りの声を上げた。
世界大恐慌が「恐慌の中の恐慌」に突入している。米帝を始め各国帝国主義は総計20兆㌦もの財政投入によっても資本主義を延命させることはできない。日帝・安倍は株と国債暴落の危機に直面している。それは、プロレタリア世界革命を引き寄せる。韓国民主労総のゼネストはその最先頭に立っている。
抗議行動の数日後、ジェコーで働く派遣労働者から分会長に連絡があった。派遣が切られようとしている。
ジェコー闘争を、派遣法撤廃、非正規職撤廃への闘いの砦(とりで)として永続的に闘う。国鉄決戦―動労総連合建設で反撃し、勝利する。
(埼玉・O)
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