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民主労総ゼネストと連帯し5・1新宿メーデー

20150509a-1.JPG 5月1日、動労総連合、合同・一般労組全国協、全国労組交流センター、全学連の主催で「5・1新宿メーデー」が闘いとられ、「ゼネストで世界戦争をとめよう」と高らかに宣言された。1886年5月1日、アメリカ・シカゴの労働者が8時間労働制を掲げてストライキに決起してから血と汗を流しながら連綿と闘われてきたメーデーが、韓国・民主労総ゼネストと連帯し、戦争・民営化と闘う労働者の国際的団結として荒々しくよみがえったのだ。

 午後1時、新宿区の四谷区民ホールに動労総連合を始め、闘う労働組合が続々と結集してくる。冒頭のビデオ上映では、4月24日にパククネ打倒のゼネストに立った韓国・民主労総の闘いと、西部ユニオンの北島邦彦副委員長を押し立てた杉並区議選がスクリーンに映し出された。4月の激闘と民主労総の不退転のゼネスト決起に誰もが胸を熱くする中、集会は始まった。
20150509a-2.JPG 東京西部ユニオンの奈良桃子青年部長と動労水戸の池田学執行委員の司会のもと、全国協の吉本伸幸代表が開会あいさつに立ち、「東京から革命をおこすゼネストを組織していこう」と開会を宣言した。
 続いて、杉並選挙闘争の報告を北島副委員長が行い、「児童館全廃反対を、民営化・外注化絶対反対の闘いとして区民が決起した」と選挙闘争の画期的地平を明らかにし、自治体労働者のストライキで戦争と民営化を進める議会をぶっとばそうと訴えた。
 次に、「5・1メーデーアピール」を労組交流センター青年部長が提起し、ゼネスト宣言を発した。アピールは「世界戦争をとめる国際連帯を! 全世界でゼネストへ」「安倍打倒の安保国会・沖縄大決戦へ」「労働法制の全面解体に絶対反対」「職場にこだわり、地域の拠点となる『絶対反対』の労働組合を」と、ゼネストに向かって動労総連合を始めとした地域の労組拠点を無数につくりだすことが確認された。
 満場の拍手でメーデーアピールが採択され、動労総連合から6・7国鉄闘争全国運動全国集会の呼びかけが発せられた。 まず動労千葉の中村仁執行委員が登壇し、千葉鉄道サービス(CTS)で働く非正規労働者8人が動労千葉に結集したことを意気高く報告。「青年のために正規職で当たり前に働ける職場にするのがわれわれの務めだ。この闘いを大きくした時に6・7集会は成功する」「解雇撤回・JR復帰の闘いは最高裁を追い込んでいる。みなさんとの連帯こそ宝」と6・7集会の大結集を呼びかけた。
 動労水戸の石井真一委員長は、相次ぐJRの事故に対し「外注化によって安全が崩壊し、第2の尼崎事故が起こるところにきている」と弾劾。そして動労総連合の組織拡大がいよいよ始まっていることを述べ、「労働者の怒りが噴き上がっている。今、青年たちが全国で立ち上がってきている。大胆に運動を広げていこう」と訴えた。
 青年労働者のカンパアピールとソリダリティ合唱の後、闘う労働組合から決意が表明された。

CTS労働者守り抜く
 動労千葉青年部は「動労千葉の先輩として、新たに動労千葉に入ったCTSの8人と、去年入ってくれた3人を必ず守り抜く」と力強く決意を述べた。
 この日、東日本環境アクセス本社に抗議行動に立った動労神奈川からは中村委員長と桑原組合員が登壇。中村委員長は「生活の中で掃除はもっとも重要だ。なのに資本家のために低くおとしめられている。動労神奈川が先頭で闘って、清掃業務をすばらしい労働現場にしていく」と語った。桑原組合員は「組合員だから雇い止めと会社が言ってきた。ふざけている。中村委員長が国労をやめて僕らと一緒にやってくれることになった。うれしい。みんなとともに闘う」と笑顔で発言。会場は惜しみない拍手に包まれた。
 小竹運輸グループ労組を始めとした全国協建設・交運連絡会からは、労働組合をめぐる資本との死闘戦にかちぬく戦闘宣言が次々と発せられた。
 杉並区議選で組織拡大した郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長、安保国会粉砕決戦の先頭に立つ全学連の斎藤郁真委員長が続いた。
 最後に、全国協の小泉義秀事務局長が「全労連メーデーでは500筆の国鉄解雇撤回署名が集まった。ゼネストに立つ組織をつくろう」と集会をまとめた。

青年の怒りと結びJR本社に迫るデモ
 動労総連合を先頭に新宿駅前のJR本社に向けてデモに出発。
 「ゼネストやって安倍を倒そう!」「首切り自由を許さないぞ」「闘うメーデーよみがえらせよう」「組合つくって戦争とめよう」
 青年労働者のコールが新宿に響きわたり、職場の窓から顔を出し手を振る労働者など、注目は昨年以上だ。解雇されたという青年労働者もデモに飛び入りした。
 デモ隊はJR本社に迫ると、「安全破壊の外注化、反対」「事故の責任、会社にあるぞ」とシュプレヒコールをたたきつけ、青年労働者の「憤怒」と結びついた。
 メーデー闘争の成功から6・7全国集会に総結集しよう!(K)

5・1メーデーアピール

                          2015年5・1メーデーアピール

▼世界戦争をとめる国際連帯! 全世界ゼネストを!
 本メーデーの第一の意義は、世界大恐慌の爆発が急速に世界戦争へと突き進んでいることに対し、韓国の労働者階級を先頭に全世界の労働者階級がゼネストに立ち上がることです。
 4月21日には農民、都市貧民、露天商、宗教者、知識人、社会的差別と闘う諸団体など計1千以上の社会・市民団体代表が共同記者会見を開き、民主労総のゼネストへ支持・連帯を表明しました。民主労総は4月24日、全国17カ所で参加者20万人におよぶゼネスト突入集会をかちとりました。そして本日5月1日は韓国労総も合流し、首都ソウルで大集会を打ち抜いています。
 世界大恐慌の中でアメリカは本気で世界戦争に乗り出しています。中東でのイラク・シリア空爆に加え4月にはウクライナ軍の訓練の名目で空てい部隊を投入しています。ロシアプーチン大統領の「核兵器の使用を準備していた」という発言にもあるように、世界戦争が核戦争として開始されているということです。この世界戦争の最大の焦点である東アジアで、韓国の労働者階級人民がゼネストに立ち上がったことは歴史的な意味があります。
 5・1メーデーは国境を越えた団結で労働者階級が新自由主義に止めをさすという宣言です。

▼安倍打倒の安保国会・沖縄大決戦へ!
 本メーデーの第二の意義は、こうした国際階級闘争の中で、安倍政権の戦争政治に対して、日本の労働者階級人民が団結して反撃するということです。韓国ゼネストに対する最大の連帯は日本の労働者階級人民が安倍政権打倒に立ち上がることです。
 安倍が今国会での安保法制として成立をねらっている「武力攻撃事態法」改定、周辺事態法を改定した「重要影響事態法」、「国際平和支援法」や「PKO協力法」改定に対し、公明党は「事前承認の歯止めをかけた」などといっていますが、「武力攻撃事態法」や「重要影響事態法」については「緊急事態」であれば「例外的に」事後承認でもいいというもので全くのペテンです。
 安倍はこの21日の自公合意をもって訪米し、27日に日米安保ガイドラインを改定、米議会で過去の侵略戦争への一言の謝罪もない戦争演説を行いました。5月15日には安保法制閣議決定・国会提出をねらっています。
 しかしこの安倍政権の戦争突入に対し、日本の労働者人民は1~3月「第2の国鉄分割・民営化」攻撃と闘いぬいた地平で杉並区議会選挙を闘いとりました。有象無象の反動を突き破り、日本におけるゼネスト情勢を大きく切り開いたのです。そして沖縄こそゼネスト情勢そのものといえます。アメリカの世界戦争への突入と安倍政権の戦争政策への突進を肌で感じながら、沖縄の労働者階級人民は辺野古新基地建設絶対反対の全島ゼネストに立ち上がろうとしています。5・15沖縄闘争を文字通り安保法制閣議決定との対決として闘いとり、「全島ゼネスト」情勢を押し開こう。そこから5~8月安保国会決戦、「戦後70年談話」粉砕へとのぼりつめましょう。

▼労働法制の全面解体に絶対反対!
 本メーデーの第三の意義は労働基準法改悪、労働者派遣法改悪、解雇の金銭和解制度の導入などによる戦後労働法制の全面解体攻撃に対して、国鉄闘争の前進を基軸に絶対反対で立ち上がることです。
 今国会に提出されている労働者派遣法改悪案は“生涯非正規職のまま”だということです。さらに4月3日閣議決定された「高度プロフェッショナル労働制」は、時間外・休日・夜間の割増賃金を廃止することを通して“平日の昼間に働く”という8時間労働制の解体をねらった攻撃です。
 8時間労働制の解体は一方では、今日言われているような過労死を膨大に生み出し、まさに生きていけなくなるという現実を全社会的につくりだし、もう一方では一部の資本家がぼろもうけしようというものです。青年労働者が子どもを生むどころか結婚することすらできない現実はいっそう拡大します。だからこの攻撃との闘いは、青年労働者の根底的怒りを解き放つ闘いへと必ず発展するということです。

▼職場にこだわり、地域の拠点となる「絶対反対」の労働組合を!
 第四に本メーデーを出発点に、職場で絶対反対で闘う労働組合をもっと巨大に作っていこう。ゼネスト情勢を本物のゼネラルストライキにするためには職場においてさらに強力な労働組合をつくるということです。そして、東京西部ユニオン副委員長・北島邦彦さんを押し立てた杉並区議選闘争の中で開始した児童館廃止反対闘争が、その突破口を大きく開いたことを確認しましょう。
 とりわけ「生きさせろ」という声にならない声を上げている青年労働者の憤怒を引き出すことです。青年労働者にこだわり青年労働者の憤怒を我が声として闘う労働組合を職場に作り出しましょう。労働者人民の憤怒を団結と組織に転化し、ゼネラルストライキとして闘いとるのです。
 そのためにも地域の中でゼネラルストライキを準備し、指導する拠点となる労働組合を建設するということが決定的です。
 それはつまり、いまひとつ職場にこだわりぬいた労働組合を建設するということです。韓国・民主労総やアメリカでともに闘う仲間達は職場の組織化に徹底的にこだわり抜いて闘い、全国的に、あるいは地域的にゼネストを闘いとっているのです。
 動労総連合をあらゆる地域に作り出す闘いを先頭にして、ゼネラルストライキに向けて地域に無数の拠点労組を建設するということを、メーデーの宣言としてここにいるすべての仲間達と確認したいと思います。

▼最後に
 129年前の1886年5月1日。アメリカ・シカゴの労働者が8時間労働制を掲げてストライキに決起しました。以来、労働者階級が血と汗を流しながら連綿と闘いとって来たメーデーは本日、韓国ゼネストと連帯して、この集会とJR東日本本社へのデモを闘いとります。国鉄闘争を基軸に動労総連合を先頭として戦時下の労働組合弾圧、連合、全労連などの反動的勢力を打ち破り5・15沖縄闘争から、6・7国鉄闘争全国集会へ動労総連合を先頭に労組拠点建設に圧倒的に踏み込み、5~8月安保国会決戦の爆発で日本の労働者階級が全世界ゼネスト情勢の最先端に躍り出ましょう!

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