15万デモへの大弾圧許すな 民主労総 12・5第2次民衆総決起へ
11・14ソウルでの民衆総決起闘争の爆発は、パククネ政権に大打撃を与え、一層の危機にたたきこんだ。追いつめられたパククネは、闘いの中心軸を担う民主労総(全国民主労働組合総連盟)を何がなんでも破壊し圧殺しようと、今や常軌を逸した凶暴な弾圧にのめり込んでいる。断じて許してはならない。
新自由主義を打ち砕く号砲となった11・14闘争をともに闘ったわれわれ日本の労働者は、パククネによる14日当日のデモ隊への殺人的な暴力と、続く民主労総への弾圧を徹底的に弾劾する! 不屈に闘う民主労総と固く連帯し、朝鮮侵略戦争阻止、パククネ打倒・安倍打倒へと突き進もう。
21日朝、韓国の警察は民主労総本部を始めソウル地域本部、金属労組、公共運輸労組、建設労組の組合事務所など8団体・12カ所への一斉家宅捜索を強行した。労組事務室への強権的な一斉捜索は、民主労総結成直後の1996〜97年のゼネスト時以来19年ぶりとされている。
警察権力は事務室内にあったハンマーやロープ、果物を切るのに使っていたナイフなどを無理やり押収し、14日のデモ隊を「暴徒」にデッチあげようと必死のキャンペーンに出ている。その一方で、警察が光化門の集会会場へ向かおうとした労働者や農民の整然たる行進に、いきなり暴力的襲撃を加えたこと、その中で農民ペクナムギ氏が警察の殺人的な放水銃の直撃を浴びて今なお意識不明の重体であることについては、一言の言及もない。逆に「過剰鎮圧ではない」と、公然と居直っているのだ。
24日にはパククネが閣議で、民主労総の集会やデモをこともあろうにISによるテロと同列に扱い、「覆面デモを禁止すべきだ」と発言した。これを受けて翌25日には与党議員が集会・デモ時のマスク着用を禁止する法案を発議した。これには外国人記者団や国際社会からも驚きと怒りの声が一斉に上がっている。
●弾圧にはゼネストを ハンサンギュン委員長が檄
この弾圧は、11・14闘争の歴史的な爆発によって打倒寸前に追いつめられたパククネ政権の、絶望的な焦りと悲鳴を示している。
パククネは11・14の現場でハンサンギュン民主労総委員長の逮捕作戦を組み、70人の特別部隊を編成して襲いかかったが民主労総の防衛隊によってものの見事に粉砕されて敗北した。ハンサンギュン委員長はその後、大韓仏教曹渓宗の総本山であるチョゲサ(曹渓寺)に入り、僧侶たちに守られつつ、そこから公然と次の闘いへの檄(げき)を飛ばしている。権力は寺を包囲しながら突入することもできない。今や、パククネと民主労総と、どちらの側に正義があるかが誰にも明らかとなり、パククネ打倒が全人民の声となっているからだ。
ハンサンギュン委員長は17日、「民衆総決起の力と怒りで公安弾圧を打ち破り、ゼネスト戦線へ立とう」という訴えを全国に発した。彼はそこで「私たちはともに集まったすべての力を集め、ともに闘えば勝てるという確信を得ました。何よりも挫折と屈従を拒否し、今こそ闘うという私たち自身の姿を目の当たりにしました」と11・14闘争を総括し、「弾圧には大きな闘争で、不正義の権力をひっくり返すゼネストで迎え撃ちましょう。労働改悪阻止ゼネストは新しい世の中を切り開く第一歩になるでしょう」と、職場と街頭でさらに闘い、12月ゼネストへ突き進むことを訴えた。
パククネにとって残された道は、軍事独裁政権時代と同じむきだしの国家暴力の発動しかない。だがそれは、労働者権力の樹立と社会の根底的変革を求める韓国人民の総蜂起を、より決定的に引き寄せるものとなるだろう。日本の労働者階級も続いて総決起しよう。
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