IJBS労組解雇撤回裁判 不当判決弾劾!!解雇撤回に向け更なる闘争を!!
11月24日、沖縄県の那覇地方裁判所で日本IBM・ビジネスサービス労働組合(略称:IJBS労組)の仲宗根書記長に対する雇止め=解雇撤回裁判の判決が行われました。
IJBS労組は、昨年の3月末に仲宗根書記長が雇止め=解雇されて直ぐに解雇撤回闘争を開始し、沖縄県内外の労組を回り解雇撤回に向けての署名や支援を呼びかけてきた。非正規職99%・外注されたコールセンターという職場から、『非正規職撤廃・外注化反対・解雇撤回』を掲げ闘う青年労働者・非正規労働者の労働組合があるということと、基地の島=非正規職の島である沖縄の現状を変えるには労働運動で非正規職撤廃を行うしかないと訴え続けてきました。
当日は、午前8時から午前10時までの2時間うるま市のJCBS社前でのビラ撒きを行い、職場の労働者に対して11月の労働者集会の報告と地裁で不当判決が下されようとも解雇撤回闘争は継続すると訴えました。午前11時45分から、那覇地方裁判所前でのビラ撒きと拡声器をつかった街宣を結集した県内の支援者と一緒に1時間ほど行いました。街宣では富田晋委員長から、裁判において森鍵(もりかぎ)裁判長が行った強権的な訴訟指揮や、労働組合の書記長に対する雇止め=解雇について不当労働行為を全く審議しないという那覇地裁の対応を弾劾しました。当該の私は、「半失業状態ともいえる非正規職で働いている労働者が沖縄県全体で44%以上もいる。この多くの労働者に対して、非正規でも闘える、労働組合なら闘えるのだ!いうことを示す為にも、どんな判決が下されようと闘い続ける」と訴えました。
午後1時には、ビラ撒きと街宣を終えて裁判所内に入りました。裁判所では、第7回公判で森鍵裁判長が、裁判長の強引は訴訟指揮を大声で弾劾した傍聴人に対し退廷命令を出してから、弾圧体制が取られています。今回も、傍聴席に屈強な男性職員を配置し、傍聴席に入る人間をチェックする目的で傍聴希望の人間一人一人に、別室で整理券を配るなどの緊迫した状況でした。午後1時10分に森鍵裁判長を筆頭とする3人の裁判官が出廷した。傍聴席にいた支援者は、全員座ったままで裁判長を睨みつけました。
森鍵裁判長は「原告の請求を全て棄却する」という不当判決の主文を読み上げ、逃げるように退廷しました。読み上げられた瞬間、傍聴席からは逃げる裁判官に向け「不当判決だ!!」と怒号を飛ばし、法定は一時騒然となりました。
判決後は、裁判所前の空き地で総括集会を行いました。集まった十数名の支援者一人一人から裁判の感想や仲宗根書記長に対しての激励などの発言がつづきました。私は「不当判決に対して、やはりという思いとだからなんだという気持ちです。解雇を撤回するまで闘い続ける」と発言し、富田晋委員長からも「今、職場では那覇地裁で不当判決が出る前提で、部署の解体などの合理化が進められている。書記長の解雇撤回闘争は職場闘争と一体だ、本日の判決は終わりではなく、新たな解雇撤回闘争の始まりだ」と述べました。
最後は、私の掛け声で「不当判決弾劾!解雇撤回まで闘うぞ!」と那覇地方裁判所に向けてシュプレヒコールを上げて終了しました。
(日本IBM・ビジネスサービス労働組合書記長・仲宗根光洋)
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