韓国ゼネスト連帯を呼びかけ渋谷デモ
「本日、民主労総が第4波のゼネストに立ち上がっています! 朝鮮侵略戦争反対! 日本の地においてゼネストを巻き起こしましょう!」。全学連の坂野陽平書記長の声が東京・渋谷の代々木公園ケヤキ並木に響きわたった。12月16日昼の韓国大使館抗議行動に続き、午後6時半から民主労総ゼネスト連帯集会が始まった。
基調報告に立った全学連の斎藤郁真委員長は、「世界戦争への導火線に火がついた」とシリア・中東情勢を語り、さらに東アジア・朝鮮半島においても米日帝による侵略戦争が狙われている中、「民主労総のゼネストこそ、今の時代に対する根本的な回答だ」と断言。「正規・非正規の壁を越えてストライキに立ち上がっている動労千葉・動労総連合のように闘い、巨大なゼネストをこの日本からつくり上げよう。パククネと安倍を串刺しにするゼネストで戦争を必要とする社会を根本から変えよう」と呼びかけた。
動労千葉執行委員の中村仁さん(動労千葉争議団)が韓国大使館抗議行動を報告し、「動労千葉は来春闘を組織拡大をかけて闘う。1047名解雇撤回、JR東日本採用へ新たな署名運動に出る。ゼネストに連帯して闘おう」と力を込めた。
森川文人弁護士が、フランスやイギリスで弁護士が生きるためにストライキで闘っていることを紹介。参院選出馬を決めた鈴木達夫弁護士を先頭に、「弁護士として生きるための日弁連を」をスローガンに日弁連会長選挙を高山俊吉弁護士を推し立てて闘う決意を表明した。
動労千葉国際連帯委員会から、金属労組を先頭に15万のゼネストが打ち抜かれており、現代自動車ウルサン工場の生産が止まったこと、午後3時から全国12地域でゼネスト大会が開かれていることなど、心躍るゼネスト報告が行われた。さらに「このゼネストは今日1日ではなく、21日から第2波ゼネスト、28日から第3波のゼネストに立ち上がる方針だ。民主労総は、年末年始の臨時国会で労働法改悪を狙うパククネ政権にゼネストで立ち向かおうとしている。ハンサンギュン委員長の逮捕に対して民主労総の全組合員は『私たちみんながハンサンギュンだ』と立ち上がっている。パククネ政権の弾圧が80万のハンサンギュンをつくり出した。19日には第3次の民衆総決起が呼びかけられている。パククネ政権は『国家非常事態』だと悲鳴を上げて、騒擾罪を11・14民衆総決起に発動しようとしている。年末年始、パククネ打倒のものすごい闘いになろうとしている。この闘いに日本での闘いで続こう」。
ここで全参加者で声を合わせてシュプレヒコール。「チョンパオプ(ゼネスト)ヨンデ(連帯)! タンギョル(団結)トゥジェン(闘争)!」
集会後半は、日本で民主労総とともにゼネストを打ち抜く決意表明が続いた。11月動労千葉訪韓団として11・14民衆総決起を闘った赤嶺知晃全学連副委員長(沖縄大学自治会委員長)と吉田悠君、婦人民主クラブ全国協議会の川添望さん、そして最後に青年労働者が「戦争と非正規職化と職場で徹底的に闘うことによって民主労総のようなゼネストを闘えるようになる。それが2016年だ。とりわけJRで東京で動労総連合をつくり出し、韓国の労働者の闘いに応えよう!」と呼びかけた。
「この声を海を越えて韓国に届けよう! チョンパオプ ヨンデ! タンギョル トゥジェン!」
さあ、デモだ。仕事帰りの労働者が続々駆けつけ、デモ隊は180人に膨れ上がった。
デモは一気に渋谷の街に飛び出し、踊るように駆け抜けた。沿道でビラと『前進』速報版を受け取った青年労働者が立ち止まって文字を食い入るように追う。「一緒にデモしよう!」と呼びかけると、笑顔が返ってくる。外国人の青年たちが早速、速報版を写メに撮って盛り上がっている。
巷にあふれる怒りをゼネストに束ねる日、近い将来が見えてくる。(K)
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