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解雇撤回・職場に戻せ JRと環境アクセスを弾劾 2・21小田原 動労総連合が怒りの抗議

20160222b-1.JPG駅前での街宣に圧倒的注目
 動労神奈川は2月21日、時廣慎一組合員の解雇撤回を求めて小田原駅前での宣伝行動と東日本環境アクセス小田原事業所前での抗議行動に立った。行動には動労総連合の各組合を先頭に、地元の神奈川労組交流センターや湘北合同労組、合同労組かながわ、婦人民主クラブ全国協などから52人が結集した。
 この日の闘いで、時廣組合員の解雇撤回闘争は動労総連合全体の取り組みになった。非正規職撤廃闘争の本格的な開始を行動で示したこの闘いは、JR体制に対して突きつけられた歴史的な挑戦状だ。

20160222b-2.JPG JR東日本の子会社で清掃業務を請け負う東日本環境アクセスは、フルタイムで働く労働者をいつまでも非正規職にとどめて超低賃金でこき使い、その非正規職も「パート社員」「契約社員」に分断している。そして、この仕打ちに対する憤りを表明した時廣組合員を、昨年12月、不当にも解雇した。これは、昨年2月の結成以来、桑原豪臣組合員への度重なる雇い止め解雇の策動を粉砕してきた動労神奈川への不当労働行為にほかならない。そこには明らかに、東日本環境アクセスだけでなくJR東日本の意思が働いている。
 正午から開始された小田原駅前での街頭宣伝で、時廣組合員は「私は辞めていない。必ず職場に戻る」「手取り13万円の賃金で生活しろというのか。ふざけるな」と資本への怒りをほとばしらせた。そして、駅前を通行する人びとに「この社会を変えるため、ともに一歩を踏み出そう。労働組合をつくって闘おう」と呼びかけた。
 桑原組合員も、「まじめに働いていた時廣さんを解雇したことは絶対に許せない。必ず解雇を撤回させる」と力を込めて訴えた。
 中村幸夫委員長は、「一握りの資本家が大もうけし、労働者は苦しめられている。こんな社会は変えなければならない。時廣組合員を職場に戻せ。生きていけるだけの賃金をよこせ。非正規の仲間を正社員にしろ。そのために動労神奈川は闘いぬく」と宣言した。
 動労水戸の照沼靖功組合員と會澤憲一組合員、動労連帯高崎の木村洋一書記長、動労西日本の山田和広書記長、動労千葉青年部の木科雄作常任運営委員がそれぞれに、解雇撤回までともに闘いぬくと表明した。
 動労総連合の各組合旗を林立させての街頭宣伝は、圧倒的な注目を集めた。1時間の宣伝で500枚以上のビラが受け取られ、JRに対し1047名の解雇撤回を求める署名も50筆以上が寄せられた。
 午後1時半、参加者は東日本環境アクセス小田原事業所前に陣取った。
■怒りたぎらせ事業所前集会
 時廣組合員の音頭でシュプレヒコールを上げて、怒りの抗議集会が始まった。中村委員長が「われわれは解雇撤回まで闘う。管理者たちは覚悟しておけ」と怒気も強く発言し、時廣組合員は「所長は団交に出て来い。逃げ回るな」と環境アクセスの卑劣な対応を弾劾した。桑原組合員は「労働組合をなめるな」と怒りをたぎらせた。
 CTS所属の動労千葉組合員が、同じ清掃労働者としてともに闘うことを表明した。動労水戸の国分勝之副委員長が職場の労働者に向けて「管理者の顔色をうかがうことはやめて、ともに闘おう」と呼びかけた。動労水戸の池田学執行委員も、「われわれが本気になったらこんなものではすまない。動労総連合は何度でもここに抗議に来る」と闘志を資本に突きつけた。さらに、地元・神奈川の労働者の発言が続いた。
 総括集会で、参加者はこの日の闘いの大成功を確認した。そして、非正規職撤廃の闘いは新自由主義の根幹と対決する重大な闘いであり、この課題に挑戦し勝利するために、さらに強固な団結を打ち固めようと誓い合った。動労神奈川の闘いは、16春闘勝利の突撃路を切り開いた。

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