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群馬合同労組中央タクシー分会、24時間ストを闘う!(10月23日)

20161027c-1.jpg 10月23日群馬合同労組中央タクシー分会は、午前8時30分からストライキに突入した。
 組合員に対する賞与不支給、もうけ優先安全軽視の経営方針、不誠実な団体交渉などに対する断固たる抗議だ。明日の8時30分まで24時間のストを貫徹する。8時から藤岡市にある中央タクシー群馬営業所前にてスト突入集会をおこなった。新たにできた群馬バス分会の2名も有給をとって参加。中央タクシー分会の3名を先頭に群馬合同労組11名でスト突入にのぞんだ。

20161027c-2.jpg 前回3月の春闘ストの時は、スト通告を受けるや管理者が事務所の鍵を閉めて逃げ出すという事態となり、組合は解放区と化した敷地内で堂々とスト突入集会を行った。さすがにこれはまずいと会社は判断したらしく、この日は組合が8時過ぎに当番の副所長にスト通告を行い、さらに敷地内でスト突入集会を開始するや、山本群馬営業所長がとんできて、敷地の外でやれと文句を言ってきた。いったん組合も敷地外の道路に移動して集会を再開。しかしその後も、山本所長は、あれこれの口実をつけてストライキ集会に介入して来た。
 さらに会社の駐車場に停めた組合員の車を叩く、川谷内分会長を突き飛ばす、挙句の果てに「ハウス!ハウス!」と連呼し、組合員を犬扱いして挑発して来た。当然にも組合が猛烈な抗議と弾劾を叩きつけるや、山本所長は川谷内分会長に対して「態度が悪いから乗せねぇよ」と口走る。会社が労働委員会で言っている「川谷内は乗務できる体調ではないからはずした」という主張と違うではないか。組合に加入したとたんに会社は川谷内分会長を運転からはずし仕事を奪った、明白な不当労働行為を自分で口走ったのだ。
 徹底的な弾劾が続く中、営業所の窓をあけ、FMラジオのスピーカーをこちらに向けて大音響で流しはじめる。組合員から苦笑がもれる。しばらくすると警察車両が次々と6台も到着。組合はこれと毅然と対峙し、「これはブラック企業に対するスト通告、警察は介入するな」と、不当な介入を許さず集会を続けて、全体で堂々とシュプレヒコールをあげてスト突入集会を終えた。
 正午から「中央タクシー分会スト支援連帯 ブラック企業ぶっとばせ団結集会デモ」にむけて、高崎駅東口でビラまきと宣伝行動を行った。速攻で編集・印刷した、朝のスト突入集会の写真と記事をのせた『原発とめよう群馬 原発事故・現状だより』第254号が配布される。先に宣伝をしていた「あしなが基金」の学生たちが、『便り』の電通過労死自殺事件弾劾を読んで、これはわがことと、宣伝の場所を譲ってくれた。「ありがとう。いっしょに11・6日比谷に行こうね!」
 千葉からも動労千葉OB会会長・永田雅章さんが応援に駆けつけてくれた。とちのきユニオンの仲間、「足利事件」の再審を勝ち取った仲間がマイクをとって、スト支援を熱く訴えてくれた。
 20161027c-3.jpg 午後1時30分から高崎市労使会館で集会を開始。集会には約40人が参加し、最初に朝のスト突入集会のビデオが上映された。ビデオは、たかさき・救現堂の仲間で群馬合同労組支援共闘会議共同代表の一人秋山太一さんが撮影してくれたもので、緊迫した状況と、分会の仲間の怒りが克明に伝わってきた。
 集会では、ストに立った中央タクシー分会の3人の仲間の力強い発言に続いて、万雷の拍手の中で、群馬バス分会の2名が登壇。御用組合=「4・4派」から職場を取り戻していく歴史的瞬間だ。永田雅章さんをはじめ、感動的な発言が続いた。仕事を抜け出し大量のパンをスト陣中見舞いしてくれた仲間、地域で行動してきた仲間、3回のスト・4回のデモのすべてをビデオ撮影してくれている救現堂の秋山さん、3年間解雇撤回をともに闘ってきた組合員、ブラック企業によってうつ病を発症しながら闘っている若い組合員、一番新しい女性組合員、韓国との国際連帯の先頭に立つ須永副委員長の11・6大結集の訴え、組合員の裁判を共に闘い、中央タクシーの残業代訴訟を準備してくれ、今日のデモも先頭に立って闘った吉野晶弁護士から発言を受けた。
 最後は韓国民主労総の闘いのビデオ映像を背景に清水彰二群馬合同労組委員長からの訴えと提起が行われた。どれもこの間の闘いがどれほど重要な前進と団結を生み出してきたのかを実感させるものだった。すべてを集約し団結ガンバローを川谷内書記長の音頭で行い、デモに出た。
 宣伝カーと横断幕を先頭に、デモ隊はのぼりを林立し、高崎市労使会館からJRの高架をくぐり、西口をグルッと一周する。「ブラック企業を許さないぞ!」「ストで闘うぞ!」「闘う労働組合を取り戻そう!」「ともに闘おう!」と力一杯叫んだ。沿道でのビラの受け取りもよかった。シュプレヒコールを聞いて店から出てきた喫茶店のママさんが「お客さんに見せるからもっとちょうだい」とビラ20枚を持っていった。「ともに団結して闘おう」という呼びかけは必ず多くの労働者に届くことを確信した。
 スト突入に向け群馬合同労組は5千枚のチラシを印刷し、職場に地域の労組に渡しに駆けつけ全部まききった。さらに民主労総のゼネストDVDを渡し、上映した。そこでつかみ取ったのは、みんな、自分の仕事(家事労働も含め)に誇りを持っているということだ。にもかかわらずの低賃金・長時間労働と非正規職化をとおした侮辱に怒っている。民主労総の闘いに本当に感動し、日本でもやりたいと思っている。今回のデモで、「群馬・市東さんの農地を守る会」の高階ミチさんが、群馬合同労組ののぼりをもってデモの先頭に立った。三里塚・原発と、すべての闘いを集約し勝利するのが階級的労働運動だ。この力を2倍3倍にし安倍を打倒するのが11月集会だ。11・6全国労働者総決起集会にともに結集しよう。

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