免状不実弾圧裁判 公安証言は全部ウソ S同志、デッチあげを弾劾
11月8日、「S同志免状不実記載デッチあげ弾圧裁判」第7回公判が東京地裁刑事第15部(鈴木巧裁判長)で闘われた。9月16日、保釈奪還されたS同志が本人質問で怒りを込めてデッチあげ弾圧を暴露・弾劾した。
S同志は今年1月に運転免許を更新したが、「それを虚偽の住所で申請した」とデッチあげられ、翌月、逮捕・起訴された。5月の伊勢志摩サミットに向けた「過激派キャンペーン」弾圧、戦時型治安弾圧である。
S同志は1月18日、北区西が丘のマンションへの警視庁公安部による襲撃的な家宅捜査の際、「公務執行妨害」をデッチあげられ(ころび公妨)逮捕された後、2月5日「免状不実記載」で再逮捕・起訴された。
前回までで検察側「立証」がほぼ終了し、弁護側立証として本人質問がかちとられた。法廷に現れた西澤雄、西蔭浩章、江上潤、岡野直人、上地智大、向井康忠らの公安警察官の証言はすべてデタラメだ。S同志はデッチあげ弾圧の実態を徹底的に暴露した。
まず、当日マンションに居合わせたS同志を、「公妨」でデッチあげた西澤は、S同志から「体当たりされて倒されそうになった」などと証言しているが、ウソだ。実際には誰も転ばず、体も接触していない。S同志は、ダイニングキッチンのテーブルや椅子が乱れた状態の警察の写真もデッチあげだと弾劾した。
住所については、「2001年から一貫して江戸川区松江の前進社に住んでおり、自分の生活の本拠だ」と明らかにした。岡野はS同志が「前進社に入っていく姿を確認していない」などと証言しているが、S同志は「とんでもない。私は出入りしている。岡野も『車での出入りは分からない』と認めている」ときっぱりと述べた。
免許の更新について検察は、S同志が弁護士に付き添われて手続きしたことを無理やり「免状不実記載」に結びつけている。S同志は「これまで免許更新の際、『ころび公妨』で逮捕されたり、身体捜索や職質、嫌がらせなどが繰り返し行われてきたためだ」と弾劾した。
最後に、「朝鮮戦争切迫情勢、臨時国会情勢、動労総連合に対する弾圧や京大4学生への不当処分、全学連大会への公安警察の暴力的襲撃など見たとき、安倍政権による絶望的でデタラメ極まりない治安弾圧であることの確信を一層深めた。自分に対するデッチあげ逮捕・起訴・長期勾留は、完全黙秘・非転向の闘いを憎み、時の政権の悪政と闘う者の精神的肉体的な破壊を狙った、国家権力による治安弾圧だ。不屈・非妥協に闘いぬく」と決意を表明した。さらに、「デッチあげ弾圧を行った検察官、それを承知でデッチあげに加担する裁判官の質問にも一切答えない」と宣言した。
次回公判は、11月21日だ。1・18―2・5デッチあげ弾圧に連なる公安警察官を証人に引きずり出し、事実を暴露、弾劾しなければならない。なんとしても証人採用をかちとろう。全力で傍聴しよう。
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