2017年、革命とともに星野奪還を 11・27全国集会を開催 ソウル100万決起の熱気を受け
「2017年、戦争と革命情勢の中、必ず星野奪還をかちとるために勝負に出る」(基調報告)――11月国際共同行動、とりわけ11・12ソウル100万決起を体験した人びとの確信と熱気が全参加者のものとなった。全国33星野救援会を先頭に450人が集まった「今こそ星野文昭さん奪還11・27全国集会」(東京・牛込箪笥区民ホール)は、再審無罪・星野解放の扉を開いた。
星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議は、星野暁子さんを先頭に全国的取り組みで動労千葉訪韓団に参加し、100万民衆決起に合流した。その11・12ソウルの映像も映し出され、大いに盛り上がった。
開会あいさつに立った共同代表の狩野満男さんは「革命情勢の幕開けをともに確認し、2017年を星野奪還の年とする。歴史を画する全国集会を成功させよう」と呼びかけた。
文昭さんのメッセージを読み上げた暁子さんは、訪韓後の面会で文昭さんが「労働者の権力樹立までそう長い時間はかからない。全世界で同じ闘いをやることが決定的だ」と語ったこと、韓国で交流した拘束労働者後援会の人たちが日本の刑務所処遇を「まるで戦前のようだ」と怒ったことなどを報告し、「徳島刑務所闘争、『星野新聞』発行、全国での絵画展の成功など今までにない飛躍をかちとってきた。革命情勢の中、この飛躍した力で勝負をかける」と17年への決意を語った。
6人の再審弁護団が再審闘争の報告を行った。主任弁護人の岩井信弁護士は「11人の目撃証人、第3者の目撃証人の供述調書を開示せよというのが、今一大攻防戦になっている」と語り、西村正治弁護士が獄中処遇について、和久田修弁護士が9・4徳島刑務所デモについて、藤田城治弁護士、酒井健雄弁護士が再審実現への決意を語り、最後に鈴木達夫弁護団長が「無実・無罪の決定的な証拠は現場にある。検察庁の倉庫にある。これが真実だ」と再審闘争にかける執念と決意を語った。
基調報告を事務局の金山克巳さんが行った。「韓国で世界革命の扉が開かれた。これこそ星野さん奪還情勢です。70年安保・沖縄闘争の先頭に立ち、獄中42年を不屈に闘う星野さんを、全世界に沸き起こる労働者階級の壮大な決起と一体で安倍政権を打倒し、取り戻そう」と呼びかけた金山さんは、この1年の前進として『星野新聞』刊行と今年全国82カ所で開催された星野絵画展、9・4徳島刑務所包囲デモ、星野さんの命と健康を守る闘いなどを挙げた。韓国、アメリカなどとの国際連帯の広がりをも踏まえ、2017年方針として「全証拠開示・再審無罪を求める100万人の署名を今こそ実現しよう」と訴えた。さらに、「星野さんとともに闘い、公判途中で発病し、免訴=裁判の打ち切りを求めている奥深山幸男さんの生きる権利を守ろう! 友人面会要求と獄中処遇改善を求める2・17徳島刑務所闘争への結集を!」と呼びかけた。
集会後半は、アメリカと韓国からのビデオメッセージで始まった(別掲)。徳島救援会の仙田哲也さんから訪韓報告があり、今年結成された岐阜、室蘭、静岡の3救援会が登壇した。室蘭の代表は「原発再稼働反対の仲間を通じて星野さんの冤罪との闘いを知り、私の憤りは一線を越えた」と会の結成への経過を語った。みやぎと三多摩、大阪から絵画展成功の報告があり、沖縄万人(うまんちゅ)の会が「星野闘争は人と人をつなぎ、人の力を引き出します」と沖縄での闘いの前進を語った。
家族をはじめともに闘う人びとの熱い決意が続き、最後に共同代表の戸村裕実さんが「『もう一息だから』と呼びかけた暁子さん、『壁がなくなったようだ』と言う文昭さん。文昭さんの命と健康を守り、来年こそ星野さんを取り戻しましょう」と集会を締めくくった。熱い決意に燃えて全員で星野解放歌「ソリダリティ」を合唱し、団結ガンバロー!
2017年星野奪還へ闘いの幕が上がった。
〔写真上〕100万人の運動で星野さんを奪還しようと団結ガンバロー(11月27日 東京)
〔写真下〕弟の修三さんとゆかりさん、いとこの誉夫さんが登壇し星野解放を訴えた。発言は暁子さん
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