狭山闘争 石川さんの遺志継ぐ 決意新たに差別裁判糾弾
全国水平同盟杉並支部と部落解放東日本共闘会議の主催で4月21日、東京高裁糾弾の狭山デモと高裁要請行動を40人の労働者学生で闘った。「狭山差別裁判糾弾! 石川一雄さんの遺志を引き継ぎ、第4次再審闘争に勝利しよう! 家令裁判長は直ちに事実調べ―再審開始を行え!」をメインスローガンに、新たな闘いの第一弾として闘った。
3月11日に石川一雄さんが急逝され、第3次再審の「審理終了」と対決して、家族である石川早智子さんを請求人として第4次再審闘争が開始された。4月16日の教育会館での石川さん追悼集会で早智子さんは、「もうあなたはいない。一雄のいない狭山闘争、でもあなたの精神は狭山闘争に息づいている」と訴えられた。
東京高裁包囲4・21デモの参加者は、石川さんの遺影を掲げてデモと要請行動を闘った。日比谷公園からのデモ出発を前に、全国水平同盟の田中れい子杉並支部長と久原正子委員長、部落解放東日本共闘会議の徳永健生事務局長が、断固闘う決意を表明した。
デモは法務省・東京高裁と霞が関中枢を一周した。昼休みの官庁街に「狭山差別裁判糾弾! 東京高裁は再審を開け! 不屈の石川精神を引き継いで闘うぞ」のコールと、中国侵略戦争阻止の反戦コールが響きわたった。デモ後、高裁前街宣と高裁第4刑事部・家令和典裁判長へ申し入れ行動を行った。国家権力による証拠=万年筆のねつ造•隠ぺいを徹底弾劾した。全学連は弾圧と闘い、この日の闘いの先頭で闘った。
デモと糾弾・要請行動はいかなる課題を鮮明にさせたか。第一に、東京高裁・家令裁判長を徹底糾弾し再審を絶対に開かせること。第二に、「証拠」とされた万年筆のねつ造とその隠ぺいこそ、狭山事件・裁判が部落差別に基づく国家権力の権力犯罪であることを示していることの徹底暴露と弾劾。第三に、差別裁判糾弾闘争が米日の中国侵略戦争を阻止する反戦闘争、政府・権力打倒の強力な一環であること。第四に、新たな世代を引き入れ勝利の展望を示すこと——である。
狭山闘争を戦争と差別の元凶=帝国主義を打倒するものとして闘うのか、それとも自国の戦争、排外主義と部落差別に屈するのか、という決戦性が改めて鮮明になった。5・24不当逮捕62カ年糾弾の狭山・渋谷デモを闘おう!
この記事へのコメントはありません。