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韓国 革命掲げ青年がデモ 「積弊清算」へ闘いを継続

20170330a-1.jpg 「キャンドルは止まらない」――3月25日、ソウル・光化門広場で第21回汎国民行動が開催された。寒さの残る中10万人が結集し、パククネの拘束・起訴をはじめとする「積弊(これまでの体制のもとでの弊害)清算」に向かって闘うことをあらためて宣言した。
 とりわけ、2014年4月16日、パククネ政権のもとで高校生を含む乗員乗客304人が犠牲となったセウォル号惨事の真相究明・責任者処罰が今回のキャンドル集会の大きなテーマとなった。

 この事件は何より、「命よりカネ」の新自由主義のもとで進められた規制緩和や外注化による殺人だ。パククネ打倒をかちとり、海底に沈んだままとなっていた船体の引き揚げがようやく実現する中、結集した遺族たちは「同じようなことを二度と繰り返してはならない」と強く訴えた。
 さらに、サード(THAAD=高高度迎撃ミサイルシステム)配備の撤回を求めて闘う配備予定地ソンジュ(星州)から上京した住民が発言に立ち、4月の現地集会への参加を呼びかけた。また、2015年11月の民衆総決起闘争での高圧放水銃による農民ペクナムギさん虐殺の責任者に対する処罰、財閥トップ拘束の訴えが続いた。
 公務員労組などが事前集会や街頭署名活動を行い、非正規職撤廃や成果退出制の廃止を訴えたことも重要だ。
6月ゼネストへ闘いが始まった
 民主労総は16日に中央執行委員会を開催し、ゼネストで社会を変える闘いに突き進む方針を最終的に確定した。今回の大統領選挙に際し「政権交代では何も変わらない」とはっきりさせ、保守野党の候補者に自らの未来を託すのではなく、労働者の手で積弊の清算と社会の変革をなしとげようという戦闘宣言だ。
 大統領選と6月の社会的ゼネストで掲げる3大要求は、最低賃金1万ウォン、非正規職撤廃、財閥解体だ。この訴えは、日々「ヘル(地獄)朝鮮」の現実と格闘し未来を模索している青年労働者の心を揺さぶり、未来をかけた決起が始まっている。
 25日には、青年労働者が「最低賃金1万ウォン」を掲げて光化門広場で記者会見を行い、キャンドル集会に合流した。
 「パククネは弾劾されたが、青年たちの生活は変わっていない」「青年が結集して社会を変え、積弊を清算する革命を起こそう」――労働者民衆自身の力でパククネを打倒した勝利は、職場やキャンパスで「次は自分たちの日常を変える番だ」という自己解放的な欲求を生み出しているのだ。4月30日には1万人規模の青年労働者大会を開催し、メーデー当日には丸一日のストライキに立ち上がることが高らかに宣言された。
 日本でも青年がおかれている状況はまったく同じだ。この怒りと結びつく闘いを実現しよう!
写真〕10万人の集会参加者が「セウォル号真相究明」のボードを一斉に高く掲げた(3月25日 ソウル)

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