9・19勾留理由開示公判 裁判長は答えられず 「大坂同志は無実」の訴え、地裁を揺るがす
6月19日、大坂正明同志への「殺人罪」デッチあげを粉砕する決定的な情勢が開かれた。この日、国家権力が大坂同志だとして「殺人罪」容疑で不当逮捕・勾留しているA同志の勾留理由開示公判闘争が一日行動として打ちぬかれた。公判後の記者会見の様子を各局が夜のニュースで報道した。いずれも締めくくりに「客観的証拠はゼロ。彼の無実・無罪を確信している」「容疑は事実無根。不起訴による釈放を」と語る弁護人の映像を字幕付きで流した。
デッチあげ弾圧という国家犯罪への怒り、71年渋谷闘争の正義性が全国に発信され、労働者人民全体のものになろうとしている。
●地裁をデモで直撃 聴席10席に怒り
朝の東京地裁前での情宣を引き継いで、正午からは「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」をはじめとした霞が関デモが地裁を直撃した(写真上)。都議選の渦中でかけつけた北島邦彦さんも先頭に立った。「大坂さん、星野さんは無実だ」「仲間を返せ」「安倍と菅こそ監獄へ行け」「公安警察いますぐ解体」のコールが一帯に響きわたった。動労総連合をはじめとする労働組合や再審連絡会議ののぼり、全学連旗を林立させたデモ隊は100人を超え、官庁街でかつてない熱い注目を集めた。
デモ終了後ただちに全員が東京地裁へ移動し、傍聴券の抽選に備えた。しかしここで、法廷は地裁では最小で傍聴席が20席しかないこと、しかもそのうち10席は記者席であることがわかった。国家権力はマスコミを使って大坂同志に対する一大キャンペーンを張って社会的に焦点化させておきながら、いざ勾留理由開示となると非公開同然にするというのだ。これが許せるか! しかし裁判所は、構内に引き入れた警視庁公安部と有無相通じて小法廷に抗議した10人を構外退去にした。「全員を傍聴させろ」「大法廷は空いているぞ」「大法廷を用意しろ」。抽選を行う地裁前は怒りのるつぼと化した。
●同志と熱い合流 不起訴で釈放を!
地裁を揺るがしかちとった傍聴券で9人の仲間が傍聴に入り、残る100人近い仲間は法廷外の廊下に座り込んだ。
午後3時30分、法廷に姿を現した同志の凛(りん)とした姿に傍聴団は感動に包まれた。同志は第14刑事部・大野勝則裁判官の人定質問にも完全黙秘を貫いた。傍聴団は、時折傍聴席を見る同志と”目で”エールを交換した。弁護人が裁判官に、同志が「事件の時どこにいたのか、何をしたのか」と説明を求めると、なんと「現在、捜査中」と答えるではないか。何もわかっていないということだ。それなのに逮捕・勾留したのか! 弾劾にさらされ自らの不正義におののく裁判官は退廷命令を乱発することしかできない。完全に破産している。
公判後、地裁前に戻った仲間は、道路に向けて横断幕を広げて同志を待ち構えた。そして姿を見せた護送車に向かって「がんばれ!」と力の限りコールを送った。
激励行動と並行して、司法記者クラブを満杯にした記者会見が行われた(写真下)。弁護人はあらためて逮捕・勾留には何の根拠もないことを突き出し、殺人罪デッチあげを弾劾した。さらに28日が勾留満期であることを示し、不起訴・釈放しかないことを強調した。無実の同志をただちに奪還しよう。
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