7・30国際連帯集会――世界革命への新たな挑戦が始まった
7月30日、東京・大田区民センターで「国際連帯共同行動研究所」設立準備委員会が主催する国際連帯集会が開かれた。「戦争・民営化と闘う労働運動をよみがえらせよう」「世界の労働者階級の国境をこえた団結=新しいインターナショナルをつくろう」の呼びかけのもとに510人が結集した。
冒頭に「パククネ打倒後の民主労総の闘い」と題する30分のビデオが上映された。①最低賃金1万ウォン、②非正規職撤廃、③労働組合活動の権利の要求を掲げて6・30社会的ゼネストへと上りつめる韓国の闘いが大迫力で映し出され、会場の熱気を高めた。
医療労働者と全学連の学生が司会を務め、集会が始まった。
最初に革共同の鎌田雅志さんが基調報告を行った。安倍政権がいよいよ9条改憲攻撃を具体的にかけてきたことに対し、17―18年改憲阻止決戦に猛然と立ち上がり、それと一体で労働法制の大改悪を粉砕する国鉄決戦に決起することを呼びかけた。さらに朝鮮半島をはじめ全世界の戦争切迫情勢に立ち向かい、動労千葉と韓国・民主労総が築いてきた国際連帯を基礎とし、初期コミンテルンの精神に則って新たなインターナショナルの創設へと前進すること、そのために国際連帯共同行動研究所(代表・鈴木達夫弁護士、事務局長・鎌田雅志)を設立することを宣言した。そしてこの夏から秋の具体的方針として、11・5全国労働者集会―改憲阻止1万人大行動を頂点として、星野文昭さん奪還闘争、三里塚・沖縄・福島、8・6広島―8・9長崎などに立ち上がることを訴えた。そして、共謀罪成立後の国家権力による弾圧を打ち破り、非合法・非公然の労働者党建設の推進を訴えて締めくくった。
続いて国際階級闘争の報告として3人の同志がそれぞれ、激動情勢が続く韓国、UTLA(ロサンゼルス統一教組)が現場からの組織化を進めるアメリカ、機関士労組ベルリン支部を軸とするドイツでの闘いを報告した。
カンパアピールに続き、鈴木達夫弁護士が「国際連帯共同行動研究所設立にあたって」と題した記念講演を行った。「プロレタリア革命は世界革命をもって貫徹される」ことを確認して、マルクスが創立宣言を起草した国際労働者協会(第1インター)、ロシア革命の達成とそれに続くコミンテルン(第3インター)の発足、そのスターリン主義的変質、ナチス登場とドイツ階級闘争の敗北の歴史をたどり総括した。そして革共同第3回大会での「反帝国主義・反スターリン主義、世界革命」綱領確立の画期的意義を確認し、国際的労働者党の建設は階級的労働運動の発展と不可分であることを強調した。この闘いの第一歩として研究所を設立し、代表としての責任を果たす決意を表した。
3月に結成された国際連帯・共同行動沖縄の代表呼びかけ人である水島満久さん(元全駐労マリン支部副委員長)が発言に立った。現在の沖縄が「戦時体制」に置かれ基地への怒りが高まり広がる中で、全島ゼネストの中軸となって闘う決意を述べた。
動労水戸副委員長の辻川慎一さんは、労働者は全世界の労働者階級の一員として自覚した時に革命的力を存分に発揮することを熱く語り、動労総連合の総力で国鉄労働運動解体を策す「第3の分割・民営化」攻撃を打ち砕くことを宣言した。
最後に全学連の斎藤郁真委員長が登壇し、全学連大会の成功をかちとり、この夏から秋の戦争反対・改憲阻止の闘いを国際連帯闘争として全力で推進することを誓った。
世界革命へ向けた新たな挑戦、新たなインターナショナルの創設という歴史的事業に着手する手応えを感じながら、参加者全員が団結ガンバローを三唱、インターを斉唱して集会を締めくくった。(TN)
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