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福島署名解雇許さない 都庁前座り込み始まる

20170731d-1.JPG 7月27日、都庁議事堂レストラン解雇撤回を求める第1回の都庁前座り込みが行われ、のべ30人が意気高く闘った。
 この闘いは、都庁議事堂レストランの厨房(ちゅうぼう)で働いていたシングルマザーの非正規雇用労働者、柿沼庸子さんが4月3日に突然の雇い止め解雇を受けたことから始まった。
 柿沼さんは、東京都が3月末で福島の原発避難者への住宅支援を打ち切ることに反対し、職場で同僚に訴え、3月31日の小池知事弾劾の都庁包囲デモを闘った。また、国とJRによる常磐線全線開通に反対して被曝労働拒否で闘う動労水戸のストライキを支援し、4月1日の浪江現地闘争をともに闘った。ともに働く仲間に福島の現状を伝えるとともに、都が外注した職場の現実を労働組合の力で変えようと呼びかけた。

 東京都の小池百合子知事の足元から、非正規職労働者が労働組合で職場に団結をつくり、福島圧殺に反撃する闘いの中心にいたのが柿沼さんだった。小池はこの闘いをつぶすために、レストランを運営する「はなまる」資本を使って彼女への雇い止め解雇攻撃を行ってきた。
 東京西部ユニオンは、東京都労働委員会に不当労働行為の救済を申し立て、小池知事を団交に引きずり出し責任を取らせる闘いを開始した。支援共闘組織として「都庁ふくしま署名解雇を許さない会」も結成された。解雇を撤回させるまで月2回の都庁前座り込みを行うことが決定され、第1回として午後5時から2時間の座り込みを貫徹した。
 座り込みは、退庁する都庁労働者に直接闘いを呼びかける行動として大成功した。柿沼さんは「私は職場の仲間に署名をお願いしたことで解雇されました。人が切り捨てられることを黙って見ていられますか? 人の命を奪って金もうけをする政治はまっぴらです。共謀罪、改憲、そんなものは私たち民衆の力、世界中の仲間の力で粉砕しましょう」と訴えた。支援の仲間が代わる代わるハンドマイクで訴え、多くの労働者が驚きと共感を示し「被曝と帰還強制反対署名」に応じた。座り込んで話を聞く労働者や「どう支援したらいいか」と問いかける労働者も現れた。
 都庁議事堂レストラン解雇撤回の闘いは、安倍と小池の戦争・民営化攻撃に対する全労働者の一大反撃とゼネストに向けた闘いの結集軸として、力強く前進している。
写真〕座り込みに集まった労働者が「小池知事は避難者追い出しやめろ! 解雇撤回!」とシュプレヒコール(7月27日 都庁前)

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