動労総連合・北海道を結成 〝廃線と闘いJR体制倒す〟
7月23日、さわやかに晴れわたった札幌市で、動労総連合・北海道の結成大会が開催されました。動労総連合の各単組をはじめ全国から多くの仲間が駆けつけ、地元・札幌の仲間も総力で結集して、30人を超える集会になりました。
同時に室蘭市では、初日の入場者が100人を超えた星野絵画展の最終日に室蘭星野文昭さんを取り戻す会の総会が行われ、これと一体での旗揚げです。
司会を務めた賛助組合員のNTT労働者が開会を宣言し、長尾信一委員長が「北海道の鉄道が半分にされるのに、JRの労働組合はすべて沈黙している。反対の声を上げる労働組合として登場する。北海道も労働者の4割が非正規職だ。全国の仲間の熱い期待に本格的な組織建設で応える」と決意を述べました。
動労千葉争議団の中村仁さん、動労水戸で動労総連合青年部副部長の照沼靖功さん、動労総連合・九州の羽廣憲委員長、動労神奈川の中村幸夫委員長、動労東京の吉野元久委員長、動労総連合1047協議会代表の小玉忠憲さんがそれぞれ、動労総連合・北海道とともに闘う決意を述べました。照沼さんは、動労総連合青年部を結成した自信をもとに、「JRは住民が復旧・存続を望む路線を切り捨て、住民が帰還を望まない常磐線を開通させて被曝を強制している。青年を獲得し、矛盾のすべてを労働者に押し付けてきたあり方を覆す」と語り、各発言者も「青年が動労神奈川の原動力」「国鉄分割・民営化反対を貫いた闘いから新しい社会をつくる力が生み出されている。現場の怒りと1047名闘争を結合しJR体制にとどめを刺そう」と次々訴えました。
国鉄1047名解雇当該を軸に結成された動労総連合・北海道の登場で、動労総連合は北海道から九州まで一本につながり、分割・民営化を根本から打ち砕く本格的な発展期を迎えたことを感じさせました。
JR現場で働く動労総連合・北海道の書記長が基調提起を行い、「闘う労働組合一般ではなく、動労千葉のように闘う労働組合をめざす」と鮮明に打ち出しました。具体的には、①「鉄道はインフラである」という立場から、JR北海道の路線廃止に反対する、②国鉄1047名不当解雇撤回・JR復帰をめざす、③分割・民営化や外注化・非正規職化の攻撃と闘い、「民営化は悪だ」の世論をつくりだす――の3点を強調し、JRと関連労働者を獲得する決意を語りました。
神奈川の仲間たちからの檄布が長尾委員長と成田昭雄副委員長に手渡されました。最後に、地元の合同労組、国鉄闘争全国運動・北海道、自交総連SKさくら交通労組、婦民全国協北海道支部、北海道労組交流センター、自治体労働者の有志、北海道星野文昭さんを救う会が連帯の意思を表明。成田副委員長が「全国からの激励に感銘を受けている」と感極まって閉会のあいさつをし、長尾委員長の「団結ガンバロー」で歴史的な大会を終えました。(札幌 J・S)
〔写真〕全国の仲間を前に成田副委員長が発言(7月23日 札幌市)
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