8・6ヒロシマ 大行動 安倍を監獄へ850人デモ 若者先頭に街中席巻
午後0時30分から、広島県立総合体育館に850人が集まり、8・6ヒロシマ大行動大集会が開催された。集会後に平和記念資料館までのデモ行進が行われた。デモは「改憲と戦争に進もうとする安倍を絶対に許さない」という広島の労働者人民の怒りを解き放った。本通商店街アーケードでは若者が飛び入りし、解放感あふれるデモとなった。解散地点の資料館前では全国・海外から訪れた人びとが大注目した。
大集会は、韓国でサード配備絶対阻止を闘う住民・労働者との連帯をつくりだし、「国際連帯とゼネストで朝鮮戦争・核戦争を阻止しよう」と高らかに宣言した。安倍は内閣支持率の急落に追い詰められながらも3日に内閣改造を行い、臨時国会で改憲と労働改悪に突進しようとしている。これに対し、動労総連合を先頭に、連合を打倒し、ゼネストで改憲・戦争を阻止する労働運動をつくりだす決戦の火ぶたを切った。
中島健さんの開会あいさつに続き、キリスト者の吉原美玲子さんは、72年前に小学3年生だった自身の被爆体験を静かに語り、「核兵器禁止に日本政府が背を向けている。安倍晋三を政権から引きずり下ろしたい」と怒りを表明した。
基調報告を広島連帯ユニオン副委員長・高陽第一診療所労組書記長の矢田三恵さんが提起した。矢田さんは「労働者階級が勝利する時代を迎えました。沖縄で、福島で、全国の非正規・青年労働者の煮えたぎる怒りを解き放つ、改憲阻止の大決戦に本日8・6ヒロシマから直ちに立ち上がりましょう」と訴えた。
沖縄から日本IBMビジネスサービス労働組合(IJBS労組)の富田晋委員長、福島からふくしま共同診療所医師の布施幸彦さん、動労福島委員長の橋本光一さんが発言した。無実で獄中42年の星野文昭さんのメッセージが司会から読み上げられた。
韓国から来日した3人の仲間が紹介された。ソンジュ・サード配備撤回闘争委員会のキムヒョンゲさんが「戦争は始まる前に阻止しなければならない。労働基本権を守ることと戦争を阻止することは同じ。戦争に向かって走る安倍は必ず打倒されるべきです」と熱い檄(げき)を飛ばした。三里塚芝山連合空港反対同盟などから、キムヒョンゲさんに檄布が手渡された。NPO法人よもぎのアトリエの室本けい子さんがカンパアピールを行った。
被曝労働拒否を闘う労働組合として、愛媛県職労委員長の宇都宮理さんが伊方原発再稼働を弾劾し、動労水戸・動労総連合青年部副部長の照沼靖功さんが常磐線延伸阻止の9・23いわき闘争を呼びかけた。改憲阻止決戦へのアピールとして、島根人類愛善会会長の松浦武生さん、動労千葉書記長の川崎昌浩さん、婦人民主クラブ全国協議会広島支部副支部長・安芸太田町議会議員の大江厚子さん、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の武内更一さんが発言した。川崎さんは11月2日の東京での労働者集会と改憲阻止の1万人大行進実現に向け奮闘を訴えた。
動労西日本の岡崎昭夫副委員長が五日市駅のサービス労働撤廃の闘いを報告し、広教組組合員・被爆2世の平野綾子さんが「非正規職の青年労働者が解放の主体だ」と提起した。広島大学学生自治会の学生が大学の管理強化と京大4学生への放学処分を弾劾した。生き生きとした発言に大きな拍手が送られた。動労西日本委員長の大江照己さんが閉会あいさつを行った。
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