12・17日比谷労働者集会 「改憲・戦争阻止の大行進」を 非正規職撤廃へ総決起誓う
「改憲・朝鮮戦争とめよう!安倍を倒そう!『働き方改革』関連法案反対!共謀罪粉砕!労働者集会」が12月17日、合同・一般労組全国協議会、全国労働組合交流センター、動労東京、動労総連合1047協議会、全学連の主催で東京・日比谷野外音楽堂において開催され、560人が結集した。集会は、労働運動をよみがえらせ、戦争・改憲と非正規職大量解雇を阻止する2018年決戦に躍り出る決意を打ち固めた。
■連合に代わる闘いつくろう
「戦争・改憲を阻止する戦後最大の階級決戦に突入しよう。戦争を止める力は国際連帯と労働運動の発展にある。全国・全産別の労働組合が嵐のようなゼネストと街頭デモをたたきつける時だ」。主催者を代表して動労東京の吉野元久委員長が集会宣言を発した。
安倍とトランプは朝鮮半島で、中東で戦争を始めようとしている。安倍は、天皇制を前面に押し出し2020年新憲法施行に向かって動き出す一方、無期転換権を悪用し2018年に有期雇用と派遣労働者あわせて600万人の大量解雇と、連合を手先にした労働法制の改悪を狙っている。集会は、こうした2018年の大決戦に向け、連合にとって代わり、職場・地域から戦争・改憲絶対反対、非正規職撤廃の具体的な運動を自らの手でつくり出す出発点を築いた。
戦争・改憲反対の訴えでは、全学連の斎藤郁真委員長が、京大生を先頭に全国大学ストライキへ闘う決意を述べ、婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんは、12・16川崎集会で在日と大合流したことを報告した。
国鉄分割・民営化絶対反対を30年間貫いてきた動労総連合から、動労千葉の佐藤正和執行委員、動労水戸の辻川慎一副委員長、動労総連合1047協議会の小玉忠憲代表が発言に立った。
佐藤さんは、「動労千葉のCTS(千葉鉄道サービス)の無期転換闘争は就業規則の一方的変更に対してCTS労働者800人の怒りに火をつけ大勝利した。しかし無期雇用といっても最低賃金だ。最終目標は非正規職撤廃。一つひとつ矛盾を突いて闘う」と述べ、第3の分割・民営化攻撃に真っ向から立ち向かうことを訴えた。辻川さんは、3・11反原発福島行動へ向かって被曝と帰還の強制反対署名で組織しぬくこと、小玉さんは「中曽根は分割・民営化で改憲をやるために私たちを解雇した。戦争・改憲阻止と解雇撤回の闘いは一体だ」と訴えた。
合同・一般労組全国協は、18年解雇に直面する全国の非正規労働者、とりわけ連合―UAゼンセン下で怒りを抑えつけられている労働者に向かって「あなたの一人の決起が必ずや労働者の団結と闘いを呼び起こします。私たちは労働組合の存在意義をかけて共に立ち上がります」とアピールを発した。
■合同・一般全国協を先頭に
読み上げたのは、セブンイレブン労働者で千曲ユニオンの河野正史さん。河野さんは会社の不当な降格と月10万円の賃下げと闘い、地域100店舗を回りコンビニ労働者を組織する闘いに打って出ている。さいたまユニオンクリエート物流分会の矢島隆司さんは「働き方改革は資本による無制限の搾取のための攻撃。これと闘う労働者のための労働組合をつくろう」と呼びかけた。非正規職の職場で解雇撤回や都労委での勝利命令をかちとっている東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘分会長は、「関西地区生コン支部のストと連帯し、関東に鈴コン分会の闘いを広げる」と決意表明。支援共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんは「非正規職労働者が団結して決起したら勝てる」と檄(げき)を飛ばした。
■小池打倒する都労連決戦へ
東京からは、小池打倒の先頭に立つ東交労働者の大木勇次さん、都庁ふくしま署名解雇を許さない会の柿沼庸子さんと事務局長の佐藤賢一さん、『築地市場つぶしの豊洲移転を許さない』著者の小泉義秀さんが登壇し、都営交通や築地市場を始めとする東京都丸ごと民営化阻止の都労連決戦を闘う決意を述べた。大木さんは「資本のための民営化にもう労働者はだまされない! 東交では小池への怒りが爆発している。ストで小池に勝てる」と訴えた。銀座郵便局で働く星野勝紀さんが行動方針を提起し、青年を先頭に銀座デモへ出発。「ストライキで戦争とめよう」「豊洲移転は白紙撤回!」などのコールに加え、「私たちは戦争・改憲絶対反対、労働法制改悪反対、築地市場の豊洲移転反対で闘う労働組合です」「職場に闘う組合よみがえらせよう」などのアピールを織り交ぜ行進した。デモには飛び入り参加があいついだ。
2018年決戦の火ぶたは切られた。労働運動再生へ全力で闘おう。
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