動労連帯高崎 組織拡大の16春闘へ 定期総会と旗開きで決意
動労連帯高崎は1月29日、埼玉県熊谷市内で第32回定期総会と16年団結旗開きを行った。昨年9月、JRの外注会社である高崎鉄道サービス(TTS)でストライキを打ち抜き意気の上がる動労連帯高崎は、激動の16年を闘いぬく方針を打ち立て、団結も固く新たな決戦に突入した。
総会では、最初に漆原芳郎副委員長が、闘病中の和田山繁委員長に代わって委員長代理を引き受けると語った。軽井沢スキーツアーバス事故を「国鉄分割・民営化と2000年以来の規制緩和が生み出した事故だ」と弾劾して、「連帯高崎は労働者が社会の主人公となるために闘う」「動労総連合の一員として組織拡大に進む」と決意を表明した。
来賓としてあいさつした動労千葉の中村仁執行委員は、「動労総連合の大会で3けたの組織拡大を宣言した以上、絶対にそれを実現する決意だ」と述べて、動労連帯高崎を激励した。
経過と情勢、運動方針を漆原副委員長が提案し、16春闘をTTSでの大幅賃上げ獲得に向けて闘いぬくと強調した。
討論では、JRから出向した管理者の横暴で熟練労働者が退職を強いられているTTS清掃職場の実態を伝える意見が出された。また、管理者のでたらめさや、御用労組そのもののJR総連系TTS労組に怒る労働者から、9月のストライキ以降、動労連帯高崎にさまざまな相談が寄せられていることも報告された。議論はTTS清掃職場での組織拡大に向け、直ちに実行に移すべき実践方針をめぐり、白熱したものになった。
非正規で低賃金と長時間労働を強いられ、資本によって日々、労働の誇りを踏みにじられている外注先の労働者の怒りは深い。動労連帯高崎はJR本体と外注先、正規と非正規の労働者が固く団結し、ストライキを打ち抜ける力を持っているからこそ、この怒りと結びつくことができるのだ。
方針を採択し、スト権を確立した後、副委員長に鈴木喜平さんを加え、書記長に木村洋一さんを充てる新役員体制を打ち立てた。
続いて行われた旗開きには、さいたまユニオン、群馬合同労組、埼玉労組交流センター、群馬労組交流センター、婦人民主クラブ全国協や熊谷地区労、国労熊谷支部など地域の労組・共闘団体が結集した。団結と交流を深め、動労連帯高崎の組織拡大へ、ともに闘いぬくことを誓い合った。
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