7・1全国集会 ストライキへ!1500人が団結 改憲阻止の先頭に国鉄闘争の旗を
国鉄闘争全国運動が呼びかけた全国集会が7月1日、東京・江戸川区総合文化センターで開かれ、1500人が結集した。集会は「国鉄1047名解雇撤回―労働委員会闘争へ」「乗務員勤務制度改悪阻止―第3の分割・民営化との闘い」「改憲阻止大行進の発展を」の3本の柱を掲げ、韓国・鉄道労組ソウル地方本部との国際連帯を発展させた。動労千葉は乗務員勤務制度解体攻撃と対決し「分割・民営化以来の決意で数波のストライキに立つ」と宣言した。国鉄闘争全国運動の発展と、18年後半を山場とする戦後最大の改憲阻止決戦への新たな出発点が築かれた。
動労千葉がストへ
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが主催者あいさつで、働き方法は改憲の一環だと指摘し、「すべての現場でこの法を押し返す闘争に入ろう。これを機にして労働者は改憲反対の主力として力を再結集できる」と訴えた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、北原健一さんが登壇し、伊藤さんが「軍事空港粉砕へ52年間の蓄積をかけて闘いぬく」とあいさつした。
動労千葉の田中康宏委員長が働き方法の成立を弾劾し、「JR東日本の職場は戦後最大の労働運動解体の渦中にある。動労千葉はこれと真正面から闘いぬく」と宣言した。1047名解雇撤回に向けた新たな労働委員会闘争を決断したことについて、「労働運動をつぶして憲法を改正するという中曽根の思惑を30年間打ち砕いてきたが、安倍政権のもとでもう一度改憲をめぐる攻防になっているからだ」と述べ、「改憲だけは絶対に許さない」「第3の分割・民営化攻撃に数波のストライキを配置し、労働運動再生の新しい1ページを開く」と力を込めた。
全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部の武谷新吾書記次長は、弾圧を打ち破り、現場でストライキを準備していると報告した。
98人の解雇者の全員復職をかちとった韓国・鉄道労組ソウル地方本部のパクソンス本部長とイヒョンゴン組織局長が登壇し、パクソンス本部長が動労千葉と国鉄闘争全国運動への限りない連帯を示した。
JR復帰求め闘う
1047名労働委員会闘争弁護団が闘いの勝利へ決意を表明した。全国運動呼びかけ人で動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士は「不採用自体がJRの不当労働行為であり無効」と述べ、団交を拒否するJRを断罪した。藤田正人弁護士、野村修一弁護士が意気込みを語った。
解雇当該から動労千葉争議団の中村仁さん、動労総連合1047協議会代表の小玉忠憲さんが解雇撤回へ闘いぬく決意を熱烈に表明した。全国運動呼びかけ人で自交総連SKさくら交通労組委員長の河野晃興さんは、職場での24時間ストライキと、JR北海道の廃線反対の署名運動を展開していることを報告した。
動労千葉の川崎昌浩書記長は、乗務員勤務制度解体の問題点を4点にわたり提起し、組織の総力を挙げたストライキに立つと表明。動労千葉貨物協議会の佐藤正和議長は貨物職場の怒りを結集し闘うと述べた。動労水戸の石井真一委員長は、いわき運輸区の労働者の怒りに火をつけ常磐線全線開通を阻止し東海第2原発再稼働を阻む決意を語った。動労総連合の各単組が闘いの決意を述べた。
カンパアピールを医療職場でストライキに立った高槻医療福祉労働組合の村山裕子委員長が行った。
職場から改憲阻む
集会後半は「改憲阻止大行進の発展を」として、「君が代」処分と闘う根津公子さんを始め、教育労働者、自治体労働者、合同・一般労組全国協議会が職場から改憲阻止のうねりをつくると力強く表明した。
元教育労働者でノンフィクション作家の野本三吉さんの連帯メッセージ、全国運動呼びかけ人の宮城盛光さんの「沖縄は、辺野古新基地建設を許さず改憲阻止の先頭に立つ」というメッセージが紹介された。
全学連の斎藤郁真委員長が改憲阻止の主力を学生が担うと表明した。参加者は決戦突入の決意を固めた。
全国金属機械労働組合港合同の中村吉政委員長が「安倍とJRを串刺しにする闘いに立とう」と集会をまとめた。
〔写真〕上:国鉄1047名解雇撤回と乗務員勤務制度解体粉砕、改憲・戦争阻止へ団結ガンバロー(7月1日 江戸川区総合文化センター)
下:韓国・鉄道労組ソウル本部のパクソンス本部長(左)とイヒョンゴン組織局長(右)
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