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常磐線運転再開反対! 小高駅前 一番列車を直撃 希望の牧場・吉沢さんと共に

20160714d-1.jpg 12日、JR常磐線原ノ町駅―小高駅の一番列車は朝7時15分に原ノ町駅を出発した。南相馬市の桜井勝延市長や政府の原子力災害現地対策本部の本部長・高木陽介(経済産業副大臣)らが乗り込み、「復興」ムードを盛り上げようと懸命だ。
 これを直撃して7時30分、浪江町の希望の牧場代表・吉沢正巳さんと動労福島の組合員らが、小高駅前に陣取って抗議行動に立った。

 一番列車が小高駅に着くと、駅前広場に市職員らを集めて式典が始まった。その真正面で吉沢さんと動労福島は「JR常磐線全線開通絶対反対!/被曝と帰還の強制許さない」と大書した横断幕を掲げた。
 式典が終わると、ただちに吉沢さんが大音量の宣伝カーで演説を始めた。「地震と津波で爆発する原発なんてもうたくさんだ! 来年4月には小・中・高校の授業再開。幼い子どもを放射能まみれの土地に連れてくるのか。小高区で試験栽培した米が100ベクレルの基準値を超えたことを、国は10カ月間も隠した。JRを走らせても線路の脇は放射能まみれだ。僕たちはいつまでもフレコンバッグと放射能とともに生きていくしかない。小高のみなさん、一緒に考えよう」。熱い訴えに住民も市職員も大注目だ。
 一連の行動に対して、式典参加者の女性が小声で「頑張ってね」と声をかけてきた。避難指示が解除されても、地元住民は現実をシビアに見据えているのだ。地域の労働者・住民と深くつながって闘いを広げよう。

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