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三里塚反対同盟が第39回の周辺一斉行動

20160720a-1.JPG 三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は7月16日、第39回の空港周辺地域一斉行動を展開した。7月3日の三里塚闘争50周年集会の成功で意気上がる中、午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに、全員が集合した。
 事務局員の伊藤信晴さんから「7月3日の集会、11日の耕作権裁判闘争ごくろうさんでした。しかし、第3滑走路推進の4者協議会が8月末から9月初めに予定され、その後住民への説明会が一斉に開かれる情勢だ。今日の一斉行動もそうした攻撃との対決としてがんばろう」と提起された。

20160720a-2.JPG 市東孝雄さんは「50周年集会は大成功したと思う。しかし、これからが大事であり大変だ。闘いの原則を堅持しつつ、国策と闘うあらゆる人びととのつながりを広げよう。三里塚闘争50年の重みを受け止め、発揮し、最高裁の判決情勢、権力による攻撃を打ち返していく闘いをやろう。暑い一日ですががんばろう」と檄が発せられた。
 好評の「反対同盟ニュース」も第34号を迎えた。今号では、7・3集会、イベントの成功、高揚感を2㌻使って表現するとともに、最高裁への9・7署名提出行動を呼びかけ、国交省、NAAなどによる第3滑走路推進のための4者協議会策動などについて弾劾している。
 今回の行動では、7月19日から24日まで、成田市公津の杜「もりんぴあ こうづ」で開催予定の「福島菊次郎三里塚写真展、三里塚闘争の今」および、反TPP講演会への呼びかけに力を入れることが確認され、それぞれが担当地区に出発して行った。
 伊藤さんは地元の、白桝部落を回り、住民と話し込んだ。宮本麻子さんは成田市の川上部落へ。ある家では「同盟ニュースは読みやすいよ。周りに配るから5部ほど置いて行ってほしい」と依頼された。
 支援連は、南は多古町、北は成田市の旧下総町を精力的に回った。芝山町の各部落では町長の相川勝重に対する批判が渦巻いていた。「相川はそんなに軽々しく第3滑走路をもってこようとしているのか、許せない。地域のことを考えずに上の方で決定しても意味はない」などの声が上がった。
 また、多古町では、第3滑走路そのものに反対する声が何人もから寄せられた。
 参院選挙結果についても各地で議論になった。多古町の自営業者の男性が「アベノミクスは破綻しているよ。秘密保護法や集団的自衛権の閣議決定。ほんとうにひどい」と語った。
 さらに写真展への参加を支援連の仲間は各地で呼びかけ、「必ず行く」「行ってみたい」「興味がある」などの反応が多数返ってきた。反TPPの講演会についても参加を約束してくれる人が現れた。
 午後5時30分、市東さん宅離れに再び集合。「以前、闘争に参加したという男性2人と久しぶりに話ができた」「反対同盟ニュースが配られるのを心待ちにしているおばさんがいた」などと報告され、一日の成果を確認し合った。全体として、一斉行動による周辺住民との連帯が前進していることを実感させる闘いとなった。
 市東さんがまとめで「お疲れさんでした。前進を確認しさらにかんばろう」としめくくり、8月の一斉行動日を21日の日曜日にすることを決め、行動を終えた。(O)

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