決戦本部が呼びかけ三里塚でDVD「三里塚闘争不屈の50年」上映会
1月21日、三里塚現地でDVD上映会が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟は新年旗開きで、天神峰の市東孝雄さん宅離れを拠点とする決戦本部の発足を宣言した。この本部の呼びかけによる、農地強奪強制執行を阻止するための現地企画の第一弾だ。この日は孝雄さんの父・市東東市さんの命日にあたる。
上映されたのは、昨年の三里塚50周年にちなんで製作された「三里塚闘争不屈の50年」のフルバージョン。
午前に続き、午後2時からの2回目の上映会には各地から駆けつけた40人近い人びとで、市東さん宅離れが埋まった。「農地死守・実力闘争」の原則を貫いた半世紀にわたる歴史、農地法裁判の焦点、現地攻防の現局面、第3滑走路建設計画、動労千葉との労農連帯、反対同盟インタビューなど、三里塚闘争の今日の地平を余すところなく描いた映像作品だ。50分を超す長さだが、参加者は最後まで固唾をのんで見入った。
上映が終わると茶話会に。司会の伊藤信晴さんが、「みなさんに来てもらって、闘う気持ちを強固にする集まりになった」と感謝を表した。続いて決戦本部長の太郎良陽一さんが、「多くの人が市東さんの決戦に駆けつけて闘える場所と態勢をつくるために、決戦本部を立ち上げた。土地取り上げの強制執行に対して、実力闘争で必ず阻止する。この闘いを広めるための、今日は第1回の上映会です」とあいさつした。
参加者一人ひとりが、自己紹介もかねて感想を述べた。自分が人生をかけて闘った三里塚体験と、農地決戦勝利への熱い決意が語られた。
革共同の鎌田雅志同志は、「祖父の代から3代、100年の農地死守を貫く市東さんと、祖父から3代、戦争に向かって突き進む安倍。どちらを労働者人民が支持するかは明白だ。市東さんを中心にした巨大なスクラムを全国の職場・学園・地域に拡大し、その力を現地に結集させよう」とあいさつした。
1967年から三里塚闘争に参加してきた前進社の中田賀統同志は、「目の前の市東さんの畑を国家権力に取られてなるものか。実力闘争の爆発で勝利しよう。三里塚は全世界の人びととつながる闘いだ」と訴えた。
第1次代執行の時から三里塚に常駐する古参の現闘の同志は、「決戦本部が立ち上がり全国に号令を発する態勢ができたことは偉大だ。第3滑走路も必ず粉砕できる」と語った。
最後に婦人行動隊の木内敦子さんが、「反対同盟の三里塚というだけでなく、一人ひとりの三里塚がここに結びついている。もっと結びつくように、工夫をこらしてできることをすべてやる」と意気込みを表した。
最後に太郎良さんが、1・30耕作権裁判、2・14「強制執行停止申立」の審尋、3・2請求異議裁判と続く千葉地裁をめぐる裁判闘争・千葉市内デモへの結集を熱く訴え、この日の上映会を締めくくった。(TN)
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