生存権奪う安倍に怒り 札幌 ふくしま共同診療所報告会
「福島の現実は、現憲法に記された最低限度の生存の権利すら安倍政権は保障していないことを示している。にもかかわらず、『国民の生命と財産を守る』ためとして9条をはじめ憲法を変えようとしている。絶対に変えさせてはならない!」。杉井吉彦医師は「7年目の福島の現実」を1時間以上にわたって詳細に暴露・弾劾した後、自らの、そして医師としての改憲絶対反対の思いを力強く訴え、講演を締めた。
10月21日、札幌市内で行われた「ふくしま共同診療所報告会」は50人が結集し大成功した。
杉井さんは、原発事故と放射線被害の実相だけでなく、福島で生きる人々の怒りや苦悩を語った。福島県「県民健康調査」が「過剰診療」とされ打ち切りが狙われていること、「甲状腺がんは予後がいい」「手術したとしても死亡率は変わらない」などと宣伝される中で、福島県民が、福島の母親たちが、どれほど踏みにじられているか――。
提起は参加者の胸を打った。参加者の一人は「『難民』や『虐殺』など遠い他国の話と思ったが、今まさに目の前で起きていると認識を新たにした」と述べた。「福島の農家は必死で検査をしている。『風評被害』という言葉も出ているが、これをどう考えたらいいか」――。質疑応答を含め、全参加者が福島の現実に肉薄したいとの思いに満ちていた。アンケートもたくさん寄せられた。また休憩中にも熱心に杉井医師に話を聞く姿もあった。
賛同団体の自交総連SKさくら交通労組や動労総連合・北海道が、動労水戸のように原発問題に立ち向かう、改憲阻止決戦の中心にすわると決意を語った。
集会には青年・学生をはじめ保養運動に取り組む人、反原発金曜行動の主催者、在日朝鮮人、在本土沖縄出身者、さらに他の学習会や集会、街宣でビラを受け取った人などが集まった。実行委員の多くが自らの職場や同じ産別の仲間に声をかけた。
社会や安倍政権への怒りが想像を超えて渦巻いている。党の変革が闘いを着実に進める。今回つかんだ教訓と確信を胸に改憲阻止大行進・北海道発足へ全力投球したい。(北海道 A)
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