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無実の星野文昭さん解放を 11・25高松集会-パレードへ

44年投獄は残虐な刑罰 角田義一・元参院副議長が弾劾
20181119c-2.JPG 獄中44年、無実の星野文昭さん(徳島刑務所在監)を今こそ取り戻そう。星野さん解放へ正念場を迎えています。11月14日、香川県高松市の四国地方更生保護委員会に対する11回目の申し入れ行動が行われ、家族・弁護団を先頭に「星野さんを直ちに解放しろ」と強く申し入れました。この地平を引き継ぎ、高松市で開かれる星野さん解放11・25全国集会・パレードに大結集し、労働者民衆の力で絶対に取り戻そう。
 14日の申し入れ行動には妻・星野暁子さんといとこの誉夫さん、再審弁護団、角田義一弁護士(元参議院副議長)ら12人が参加しました。そして、①星野さんの健康状態を調査し仮釈放審理の中心にすえろ、②不当極まる懲罰を仮釈放拒否の理由にするな、③委員は家族と直接話をしろ、④請願を拒否するな――と詰め寄りました。対応した磯久隆夫調整指導官は「伝えます」と回答せざるを得ず、力関係を転換させる闘いをうちぬきました。

20181119c-1.JPG 最初に、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の共同代表の狩野満男さんが、1362人分の「要望書」を提出しました(累計14235人)。今回は韓国民主労総や大邱の「民衆行動」から届いたもの、高崎経済大学の同窓生有志の会で集められたものが多数あります。また、アメリカの救援活動家キャロル・セリグマンさん、ブラジルのコンルータスからの要望書も提出されました。
 前日に星野文昭さんと面会した暁子さんが「文昭は苛酷(かこく)な労働と夏の酷暑で体調を崩し4㌔痩せました。涼しくなって2㌔回復しましたが、まだ食欲がありません。他に持病もあり、安心して検査を受け治療に専念するためには、獄外での自由な生活がどうしても必要です」と訴えました。いとこの誉夫さんも「1日も早く仮釈放された文昭と自由な会話を楽しみ、残された人生を過ごしたい」と請願しました。
 続けて、佐渡の牧師の方が涙ながらに訴えました。「10月の請願を拒否され手紙にしてくれと言われたが、本日直接お会いできたことをうれしく思う。佐渡には亡くなった機動隊員のご遺族がいます。星野さんが仮釈放され、社会的に仲間であるご遺族に真実を伝えられたらと思う。人間の尊厳を! 星野さんの解放を!」
 さらに、新潟救援会の要望書を持参した牧師の方は「キリスト者として見過ごせない命と人権の問題です」と真剣に話し、高知の方は札幌で署名活動していた星野さんの母美智江さんとの出会いを語りました。
 鈴木達夫弁護士が、「請願権は憲法上の権利。請願を受けないと言うのなら国家賠償請求をせざるを得ない」と追及すると、磯久氏は「請願を認めます」と回答しました。
 大阪の太田真美弁護士が「星野さんへの懲罰はいじめ。仮釈放審理で不利に働かせないように」と申し入れ、全国水平同盟の佃久子さんが「石川一雄さんも星野さんも権力犯罪」と、星野さんへの募る思いを語りました。岩井信弁護士が星野さんへの懲罰の実態を明らかにし「懲罰の回数だけ一人歩きし、仮釈放を認めない理由にしないよう、きちんと調査してほしい」と言い、「星野さんの帰住先は極めてしっかりしており、仮釈放にしない理由は全くない」と訴えました。
 角田義一弁護士が更生保護委をすごい迫力で弾劾しました。「関係書類を全部読んだ。44年の投獄は『残虐な刑罰』であり、憲法上許されない。懲罰は拷問だ。星野君の健康問題をしっかり調査し、仮釈放審理で中心的にすえろ。生命の問題ではないか。なぜ委員が出て来ないのだ。私がどなっていたと委員に伝えろ」と言うと、磯久氏は姿勢を正して「伝えます」と答えました。
 鈴木弁護士が「星野さんの健康が悪化したら誰が責任をとるのか。知らなかったではすまされない。私たちも命がけで解放を要求している」と迫りました。
20181119c-3.JPG 最後に香川の救援会が「11月25日に高松市で今年2回目の全国集会を行い、新聞広告も出します」と突きつけました。
 星野文昭さん 1946年、札幌市に生まれる。高崎経済大学在学中の1971年11月、東京・渋谷で沖縄返還協定批准阻止闘争をリーダーとして闘う。その後、機動隊員の死亡に関連し「殺人罪」のでっち上げで不当逮捕・起訴され、無期懲役判決。現在、徳島刑務所で無実を訴え、再審を請求して闘っている。
写真新たな1362人の要望書をもって、四国地方更生保護委員会への11回目の要請行動に向かう星野暁子さん(後列左から3人目)ら家族、弁護団、支援者。後列中央は角田義一・元参院副議長(11月14日 香川県高松市)
6月3日に高松市で行われた星野文昭さんの解放をめざすパレード。全国集会後、家族を先頭に1000人が黄色いリボンと風船をもってパレード
星野文昭さん

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