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韓国 全国民衆大会に1万5千人 ムン政権の改革逆行に怒り

「われわれ民衆が世の中の主人だ」
20181206d-1.JPG 「われわれが社会の主人だ! 民衆が主人となる世の中へと進もう!」――12月1日午後、ソウル・ヨイドの国会前で全国民衆大会が開催され、1万5千人が結集した。
 主催は、民主労総に加えて農民や露天商などの団体をはじめとする50以上の団体からなる「民衆行動」だ。参加者たちは、2015年に発足した「民衆総決起」陣形を引き継ぎ、パククネ政権打倒のろうそく革命に向けて体を張って闘い抜いてきた人々だ。ムンジェイン政権の発足後初となった今大会では、「止めろ!改革逆走行」というボードが会場を埋め尽くし、ろうそく革命を裏切って財閥優遇の政策を進めるムンジェイン政権と、積弊清算を妨げる勢力に怒りの声をたたきつけた。大会終了後には国会を包囲するデモが行われた。

 民主労総が掲げた要求は、弾力勤労制期間拡大阻止、非正規職撤廃などだ。
 農民は、 政府が定めた目標コメ価格のもとでは生きていけないと、コメ価格の茶わん1杯あたり300ウォン引き上げを掲げた。さらに、15年の民衆総決起闘争の現場で警察の放水銃に撃たれて亡くなった農民・ペクナムギさんの精神を継承し、農政大改革を求めて闘うことを誓った。
 露天商や中小零細業者の団体の代表は、ソウル・鷺梁津(ノリャンジン)水産市場の一方的な廃止に反対し、市場に残って実力で闘う人々への断電・断水をはじめ暴力的なやり方による強制撤去を阻止する方針を掲げた。
全社会で積弊清算求める闘いが拡大
 大会のクライマックスは「民衆の宣言」だ。司会を務めた農民の女性は「守旧保守勢力は虎視眈々(こしたんたん)と再起を狙っています。中断と前進の岐路に立つ今、民衆の世の中へと向かう闘いを止めるわけにはいきません。社会の主人は誰でしょうか?」と会場に問いかけた。この問いに、労働者、農民、露天商、障害者、移住労働者などがそれぞれ「私たちが主人だ!」と力強く声を上げた。
 さらに、北朝鮮への制裁停止、サード(高高度迎撃ミサイルシステム、THAAD)配備撤回、国家保安法廃止を訴え、「民衆こそが戦争の危機を取り除き、朝鮮半島の自主と平和を実現しよう!」という宣言を高らかに発した。
 まさに今が積弊清算の正念場だ。今この瞬間にも、旭非正規職支会の仲間を先頭とする労働者たちが非正規職撤廃を掲げて不屈に政府庁舎前での座り込みを続けている。
 さらにこの間、パククネ政権時代の大法院(最高裁判所)が当時の長官ヤンスンテのもとで日帝の戦犯企業を支援してきた事実が明るみに出て、社会に大きな衝撃を与えている。徴用工問題をめぐる裁判で、大法院が自ら日本の戦犯企業の代理である国内最大手・キム&チャン法律事務所の訴訟書類を検討したり、判決を先延ばしにするよう協議したりしていたのだ。この事務所は、悪らつな労組破壊攻撃でも知られている。
 再び侵略戦争に打って出るために改憲を狙う日帝・安倍政権を倒すことこそ、韓国の仲間たちと連帯する道だ。労働組合の団結で改憲・戦争阻止へ闘おう。
写真弾力勤労制拡大阻止・非正規職撤廃を掲げて進む建設労働者たちのデモ隊(12月1日 ソウル・    ヨイド)

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