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ハンガリーで鉄道組合が半日スト

 ハンガリーで、7月14日午前0時から午前11時にかけて鉄道ストが闘われた。これはハンガリー国鉄に6つある大きな鉄道組合のうちの1つ、ハンガリー自由鉄道員組合(VDSZSZ)が呼びかけたもので、2月初めを皮切りに今年で4回目になる。組合の要求は、10%の賃上げと25万フォリント(約20万円)の一時金支払いだが、これを政府がかたくなに拒否しているため繰り返しストで闘っている。ストの影響で13日早朝、首都ブダペストの鉄道交通はわずか2%しか動かなかった。この鉄道の闘いに、同日始業時から近距離交通(地下鉄・路面電車・バスなど)の労働者も続き、13時まで首都の交通をぶっ止めた。近距離交通の労働者にとっては、ブダペスト交通局による人員の削減や路線の縮小にたいする闘いが主な課題になっている。


 ハンガリーは第2次大戦後、ヤルタ協定にもとづいてソ連スターリン主義の東欧支配体制に組み入れられた。これに対する1956年のハンガリー革命は、ソ連の戦車によって血の海に沈められたものの、日本においても革命的共産主義運動を生み出す1つの重要なきっかけになるなど、ソ連・東欧スターリン主義体制の没落をもたらす画期的な闘いであった。80年代末・90年代初めのソ連・東欧スターリン主義崩壊ののち、ハンガリーでも他の中東欧諸国同様ブルジョア諸政党が政権につき、資本主義化政策・新自由主義政策を展開している(ハンガリーは1999年にNATO に、2004年にEUに加盟)。チェコやハンガリー、ドイツやフランス、イタリアやベルギーなどを見ても、ヨーロッパにおいて鉄道労働者が新自由主義攻撃にたいする抵抗と反撃の大拠点になっていることは今後を占う重要な意味をもっている。(む)

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