5・13三里塚耕作権裁判(千葉地裁)期日取り消しに
5月13日に千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で予定されていた耕作権裁判の期日が取り消しとなった。内田裁判長による文書提出命令申立の却下決定に対し、三里塚芝山連合空港反対同盟・顧問弁護団が即時抗告を行ったことによる。
耕作権裁判は、市東孝雄さんが耕す南台農地の一部についてNAA(成田空港会社)が「不法耕作をしている」として明け渡しを求めている裁判で、すでに12年も続いている。祖父の代から受け継いだ農地を100年耕してきた市東さんを「不法耕作者」呼ばわりして土地を奪おうとは、居直り強盗の論理だ! 裁判の中で明らかになったのは、NAAこそ証拠偽造などの不法・違法の数々に手を染めていたという事実であり、そうした違法をごまかすための卑劣な文書隠しの策動だった。
内田裁判長は2月26日、弁護団が求めていた文書提出命令申立を不当にも却下した。これに対して弁護団が東京高裁に即時抗告したので、5月13日の期日はそもそも取り消されるべきものだった。しかし裁判所が態度を示してこなかったので、弁護団があらためて期日取り消しを申し立て、直前になって決まった。
耕作権裁判の前進は、9月24日に第1回の法廷が開かれる請求異議裁判控訴審(京高裁第4民事部)にも勝利の展望を与える。市東さんは「この耕作権裁判は勝てる」と確信も固く述べ、奮起を訴えている。労農学連帯の力で、市東さんの農地を絶対に守りぬこう!(TN)
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