斎藤郁真さんの起訴弾劾 全国学生運動の高揚で反撃を
5月7日に京都府警に「建造物侵入」容疑で不当逮捕された斎藤郁真前全学連委員長を、京都地方検察庁が5月17日に起訴した。絶対に許せない! 不当起訴への怒りが全国で広がっている。今回の起訴は憲法改悪強行を狙い、学生運動・労働運動の全面圧殺をたくらむ安倍政権・国家権力の意思そのものだ。
国家権力・検察・京都大学当局は、改憲阻止闘争と京大学生運動の高揚、全国的波及に恐怖するあまり、「ビラまきのためにキャンパスに侵入した」という理由をでっち上げて弾圧に踏み込んだ。
逮捕直後から、京大と全国の学生は完全黙秘を貫く斎藤さんと団結し、キャンパスと京都地方裁判所前で即時釈放を求めて連日の闘いを展開した。17日に地裁で行われた勾留理由開示公判には多くの学生が傍聴に駆けつけ、不当にも勾留を決定した裁判所に怒りをたたきつけた。その直後に、国家権力・検察は何の正義も道理もない起訴を強行した。
だが国家権力・京大当局はこの起訴で完全に墓穴を掘った。消耗し意気消沈しているのは権力の側であり、斎藤さんは意気軒高と闘う意欲に満ちている。全学連は弾圧にキャンパスから猛反撃する決意を一層強く固めている。
斎藤さんは「昨年7月12日に京大構内に侵入した」という口実をでっち上げられ、なんと9カ月もたった5月7日に不当逮捕された。この一点をとっても政治的意図に基づく恣意(しい)的な弾圧であることは明白だ。
警察権力と京大山極総長体制こそ徹底弾劾し、学生の怒りで打倒しなければならない。
今回の逮捕・起訴は、京大学生運動を潰すことを狙った政治弾圧にほかならない。2017年より京大山極体制は立て看板の規制や自治寮廃寮化攻撃に本格的に踏み出し、同時に当局を批判する学生を処分し警察権力に売り渡してきた。京大生はキャンパスで闘いを継続し、全国の学生たちを鼓舞してきた。斎藤さんへの弾圧は、京大を先頭に全国学生運動が再興することへの国家権力の恐怖の表れにほかならない。
そして何よりも、斎藤さんへの起訴の背景には安倍政権の改憲・戦争への道がある。改憲を最大の焦点とする7月参院選への立候補を宣言していた斎藤さんを獄中に閉じ込めることを狙った卑劣な弾圧である。
新自由主義的な「大学改革」と、改憲・戦争に突進する安倍政権の下で、全国すべての大学で学生の批判や異論はねじ伏せられている。このような大学の行き着く先は、戦前・戦中と同様の大学の戦争協力である。だから絶対に引くことはできない闘いだ。
この現実を変える力は学生の決起にある。4月杉並区議選での洞口朋子さんの勝利は闘えば勝てることを示し、国家権力に大打撃を与えた。全国の学生はキャンパスから反撃に立とう。
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