改憲阻止・安倍打倒へ本格始動 6・9集会 解雇撤回、運転士・車掌廃止阻止へ 国鉄決戦総決起を誓う
国鉄闘争全国運動が主催し6月9日に東京・上野公園野外ステージで開かれた国鉄集会は、1430人が参加した。国鉄1047名解雇撤回闘争は、千葉県労働委員会の不当な却下決定で一気に決戦局面に入った。JRの運転士・車掌廃止攻撃との攻防も勝負のときを迎えた。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧は、「労働組合のない会社」を狙うJRの策動と並び、改憲・戦争に向けて労働組合を絶滅しようとする攻撃だ。集会参加者はこれと対決し、労働運動を再生する決意を固めた。集会には韓国・鉄道労組ソウル地方本部が参加し、国際連帯は一層強化された。集会はまた、無実を叫びつつ獄中で逝去した星野文昭さんの無念を晴らし、国家権力にその罪責を取らせると誓い合う場になった。
関生支部への弾圧許すな
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の鎌倉孝夫さんが主催者あいさつをし、「資本の金もうけの権利と労働者の生きる権利は相いれない。労働者の組織的団結と闘いで、資本と国家の支配を転覆しよう。自信と確信を持ち前進しよう」と訴えた。
連帯あいさつで三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが、成田空港会社による空港機能強化策と闘う決意を示した。「内房線と地域を守る会」は改憲・戦争への怒りと危機感を表明し、「外房線と地域を守る会」は地域の過疎化に拍車をかけるJRのローカル線列車の削減を弾劾した。
動労千葉からの報告を田中康宏委員長が行い、関生支部への弾圧を絶対に粉砕すること、韓国・鉄道労組ソウル地方本部との連帯関係をさらに強化すること、星野文昭さんの無念を必ず晴らすこと、の三つの課題を提起した。また、国鉄分割・民営化を超える大攻撃と対決し、広島教職員100人声明を全国に広げる運動、動労水戸を中心とした常磐線全線開通阻止・東海第二原発再稼働阻止の9・22集会を当面の軸に、11・3労働者集会までの決戦に立とうと呼びかけた。
関西生コン支部の武谷新吾書記次長が、弾圧と闘い6月に2人の仲間を奪還したと報告し、高額の保釈金が課せられている攻撃を打破するための緊急カンパを訴えた。全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員は、関生弾圧粉砕へ共に闘うことを呼びかけた。
韓国・鉄道労組ソウル地区本部のファンサンギル本部長、イジョンギュ総務局長、パクジョンテ調査局長が登壇した。代表して発言したファンサンギル本部長は、「1047名解雇撤回闘争をはじめ国鉄分割・民営化と闘いぬいた動労千葉の歴史を知り、これは国際労働運動の先頭に立つ闘いと確信した」と述べ、揺るぎない連帯を表明した。
1047名闘争は正念場
動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士が、1047名解雇撤回の申し立てを却下した千葉県労働委の不当な決定を許さず、中労委での攻防に勝利すると表明した。動労千葉争議団の中村仁さんは、1047名闘争が改憲・戦争阻止の先頭に立つと述べ、動労総連合・九州の羽廣憲委員長は、必ず解雇を撤回させると決意を示した。
動労千葉の関道利副委員長は、CTS(千葉鉄道サービス)での職場代表選挙に再び勝利し、組織を拡大して外注化を粉砕すると表明した。強制出向無効確認訴訟代理人の石田亮弁護士は、東京高裁の反動判決を最高裁で覆すと発言した。
動労千葉津田沼支部の相馬正利支部長は「このままでは乗務中に亡くなる人、体を壊す人が出る。闘う姿を見せなければと思った」と3月ダイヤ改定に対しストに立った思いを語った。
動労水戸の石井真一委員長が、職場から被曝労働と闘い、常磐線全線開通と東海第二原発再稼働を阻むための9・22集会への結集を訴えた。動労連帯高崎の漆原芳郎委員長は、鈴木喜平副委員長の雇い止めを粉砕した勝利に続き、新たな組合員が結集したと報告した。動労総連合・北海道の長尾信一委員長は、大半の線区の廃線をたくらむJR北海道への怒りを示した。
広島100人声明を広めよう
改憲・戦争阻止!大行進運動の発展へ、広島教職員100人声明呼びかけ人の平野綾子さんが、安倍への怒りを示す日として8・5―8・6広島に参加しようと呼びかけた。
星野全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表が、「星野文昭さんを死に至らしめた国家の罪責を絶対に追及する。星野さんの再審無罪を必ずかちとる」と涙に声を詰まらせながら語った。
江戸川区職の佐藤賢一さんが、人事委員会の大幅賃下げ勧告に対して職場で独自にスト要求署名を集め、勧告実施を粉砕した昨秋の闘いを報告した。コンビニ関連ユニオンの河野正史委員長は、この日午前中に同労組を結成したと述べ、24時間営業を強制するセブン資本と対決し、8時間労働を実現すると表明した。洞口朋子杉並区議は、区議会で一般質問に立ったことを報告し、「答弁もせず逃げ回る田中良区長の姿に労働者・住民の力を実感した」と述べた。全学連の高原恭平委員長は、京都大学や広島大学での学生運動弾圧は関生支部への弾圧と同根だと指摘し、労働運動と連帯して弾圧を打ち破ると表明した。
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんが「国鉄・JR決戦、関生弾圧粉砕を闘い抜き11・3労働者集会へ」と題する声明を読み上げ、半年間の行動方針を打ち出した。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんの閉会あいさつと団結ガンバローで、決戦突入の熱意を高めた。
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