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第3誘導路裁判―騒音と「基本計画改定」でNAAを追及

第3誘導路裁判閉廷後の報告集会(12月3日 千葉市)

12月3日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生・市民は農地強奪・住民生活破壊の成田空港拡張計画への怒りも新たに闘った。
この裁判では、被告の国と成田空港会社(NAA)に対し、B滑走路の2500メートルへの延長(2006年)、第3誘導路建設(2010年)という、「基本計画を無視した二つの変更許可処分の違憲・違法性を追及し、B滑走路の使用禁止、飛行の差し止めを求めている。
弁護団はまず騒音問題でNAAを追及した。空港周辺の騒音被害の基準として弁護団が「欧州夜間騒音ガイドライン」をもとに健康への深刻な影響を指摘してきたことに対し、これまでNAAは同ガイドラインにけちをつけ適用を否定してきた。ところが2014年にNAA自身が行わせた「騒音健康影響調査」では、同ガイドラインに依拠し実質上採用している。
恒常化する深夜の航空機騒音が、周辺住民の睡眠を奪い、血管や心臓などの深刻な病気につながるという現実を無視することはできない。「それは欧州の問題で日本では関係ない」というNAAの姿勢は認められない。第4次厚木爆音訴訟などでも判決文の中に科学的知見として同ガイドラインが認められている。成田空港の騒音は総量で厚木の十倍以上と計測されている。
成田が深夜早朝の飛行時間を延長し、住民の生活と健康を一層破壊しようとしていることは許されない。
またNAAは、自らが実施させた「騒音健康影響調査」の報告書を証拠として提出しながら、調査委員会の議事録の提出を拒み、研究者の名前・肩書きなどもすべて隠している。その理由は、「いわれのない非難中傷が加えられる」「学識経験者として忌憚なく意見を述べられなくなる」からだという。
冗談ではない! 理由になっていない。それで科学者として責任をとっているのか。公開するのは社会的常識だ。すべて開示せよ。
内野裁判長は「いわれのない非難中傷」という、それこそいわれのない「理由」についても、文書提出命令についての判断には「関係ない」と言い続け、傍聴者から怒りの声が次々と沸き起こった。
さらに弁護団は、これまで成田空港が守るべき基本計画を無視して違法な施設建設を続けてきた上に、11月に基本計画を「改定」し途方もない拡張を行おうとしていることについて追及した。
①A滑走路に並行する「B’暫定滑走路」がいつのまにか、「B滑走路」になり、基本計画改定によって今度は1千メートル延伸し3500メートルにされようとしている。
②着陸帯の幅を300メートルとしていたものが、今回の改定で280メートルに減らされた。現在のB滑走路はそれすら満たしていない。
③これから建設されようとする第3滑走路(C滑走路、3500メートル)とB滑走路とは、中心線同士の距離がわずか300~500メートルしかない。互いに独立して運用することのできない、極めて危険な滑走路である。
④当初の基本計画では空港敷地が1065ヘクタールとしながら、誘導路などの施設の継ぎ足し建設で現状は1400ヘクタール。そして基本計画の改定で2600ヘクタールにされ、広大な地域が破壊される。
これらの諸点を今後徹底的に追及していくことを明らかにした。
次回期日を3月10日、次々回を6月12日として閉廷した。
千葉県弁護士会館で伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が法廷での応酬を振り返り、騒音問題、基本計画問題で徹底的に今後も国とNAAを追及する姿勢を明らかにした。
動労千葉の滝口誠さん、市東さんの農地取り上げに反対する会が連帯発言を行った。最後に決戦本部長の太郎良陽一さんが、12・14現地闘争&団結いも煮会、12・24公聴会(芝山町)弾劾、1・16請求異議控訴審第2回(東京高裁)と連続する闘いの日程を確認し、決起を訴えた。(TN)

12・14現地闘争&いも煮会
午後1時 市東さんの南台の畑集合~打ち合わせ
1時15分~ デモ行進、市東さん宅南側の開拓組合道路まで
2時~ いも煮会(市東さん宅中庭)

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