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全収容者 今すぐ解放を 東京入管からデモに歓声

東京入管に迫るデモ隊に、被収容者の仲間たちが手を振り、歓声をあげた(4月25日 東京・品川)

4月25日、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会が呼びかけた東京入管(東京出入国在留管理局)包囲デモが150人の参加で闘われた。
東京オリンピックに向けた治安管理強化の一環として入管収容施設からの仮放免許可が激減し、期限のない長期収容が被収容者を苦しめてきた。そこにコロナ事態が襲いかかっているのだ。法務省は4月に入り、仮放免を促し、実際に多くの被収容者が仮放免になったが、いまだ全国の収容施設には千人を超える外国人が閉じ込められている(4月15日現在の被収容者数は1209人)。3密(密閉・密集・密接)を避けろというなら、全被収容者を今すぐ解放すべきなのだ。
午後2時半、「いますぐ自由に 命を守れ」の横断幕を先頭に品川駅港南口から、前後左右の間隔を取りながらのデモが出発した。「入管は全収容者を解放しろ! 家族を返せ! 家族に返せ!」
 デモ隊に沿道の高層マンションから住民たちが手を振ってくれる。その時、東京入管内で女性の被収容者たちが、釈放を要求し帰室を拒否しているとの連絡が入った。一定時間、居室の施錠が解かれブロック内で過ごすことができるが、居室に戻ることを拒否しているのだ。
デモは入管を2周するコース。被収容者たちが上から歓声で迎えてくれた。窓に張り付く女性たちの姿がはっきりと見える。下からも手を振り、「聞こえるよ! 一緒にがんばるよー!」と声援を送る。
デモ後、牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんがマイクを握り、「4月27日から領事官、弁護士以外の面会禁止。まったくひどい。新自由主義がつくり出している難民・移民のこの苦境、これと闘うために団結しましょう」と呼びかけた。
動労千葉の田中康宏顧問は「収容所からの叫び声を聞くたびに、日本の民主主義がいかに偽善・ペテン・うそであるかを思い知る。コロナ感染症は、競争原理で医療も雇用も社会すべてが破壊されたこの現実がどれほど非人間的かを示した。この現実に立ち向かうために、収容所の仲間たちと共に闘いに立ち上がろう」と訴えた。

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