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アベ退陣へ怒りの新宿デモ 改憲・戦争阻止!大行進が街頭行動

東口のアルタ前広場に響く労働者・市民の訴えに、多くの人々が雨のなか足を止めて耳を傾けた(6月14日 東京都新宿区)

米ミネソタ州から始まったデモが全世界に波及するなか、日本でも怒りの行動が始まった。6月14日、東京で「アベ退陣!!新宿デモ」(呼びかけ/改憲・戦争阻止!大行進)が、大阪では改憲・都構想反対の青年労働者集会・デモ(主催/関西青年労働者集会実行委員会)が行われ、いずれも多くの飛び入り参加や沿道からの熱い注目を集めて大成功した。世界の闘いと連帯し、安倍政権打倒へ闘う新たなうねりが始まった。
午後1時、小雨の降る新宿駅東口・アルタ前広場。大きく掲げられた「安倍たおせ!」の横断幕の前に300人が集まった。通行する人々が足を止めて注目し、スマートフォンを手に写真や動画を撮る人も現れる中、デモ出発前のリレーアピールが始まった。

緊急事態宣言が解除されて多くの人々が行き交う新宿駅周辺を一周するデモ隊に注目が集まった

初めに司会の船木明貴さん(改憲・戦争阻止!大行進神奈川)が、「命よりも金もうけ優先の社会を変えるために、今こそ共に声を上げましょう」と口火を切った。続いて改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の森川文人弁護士が、「不正・腐敗の安倍政権はもう風前のともしび。私たちの行動で一気に打倒しましょう」とアピールした。
「日の丸・君が代」被処分者で都教委包囲・首都圏ネットワークの伏見忠さんは、違法な賭けマージャンで辞職した東京高検前検事長・黒川弘務が「訓告」で済まされたことを弾劾。「私たちは『君が代』斉唱時に40秒間着席しただけで懲戒処分にされ、政権に近い者は違法行為をやっても処分されない。こんなことが許されていいのか!」
医療・福祉・介護職場で働く労働者を代表してマイクをとった一陽会労働組合の坪井静委員長は、「都知事選出馬を表明した小池百合子都知事は、コロナ・パンデミックの真っ最中に都立病院の民営化方針を決定した。絶対に許せない。私は最先頭で闘います」と熱烈に訴えた。
動労千葉の佐藤正和執行委員は、弾圧で2年近くも勾留されていた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長、湯川裕司副委員長の保釈奪還を報告し、「監獄へ行くべきは安倍・黒川だ」と弾劾。
都内在住の市民、川柳作家の乱鬼龍さん、多摩連帯ユニオン、全学連の学生が次々にアピール。外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の鎌田由子さんは、6・20世界難民デー東京入管包囲デモへの結集を呼びかけた。
今年4月から保健所に勤務している自治体労働者の女性は、「職場はギリギリの体制なのに、厚労省はさらに業務委託を進めろと要求してきた。絶対反対で闘う労働運動を現場からつくっていく」と決意表明。
最後に全学連の斎藤郁真前委員長が「今日は大きな怒りの声をこの新宿の街に響かせよう。私たちが生きるために必要なすべてを闘ってかちとろう!」とまとめ、青年を先頭にデモに出発。「安倍は退陣!」「オリンピック中止!」「コロナ解雇許さないぞ!」「私たちは怒ってるぞ!」「世界中が怒ってるぞ!」とリズミカルにコールを響かせ、新宿駅周辺を一周するデモを元気にうちぬいた。

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