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戦後77年-8・14労働者市民のつどいが350人で大高揚

●「資本主義をとめよう」/戦争と対決し革命の熱気

350人が結集した8・14集会。「労働者の団結で戦争:改憲を阻止しよう」という動労千葉の関道利委員長のアピールに聞き入る

8月14日、東京都世田谷区の烏山区民会館ホールで、8・15労働者市民のつどい実行委員会が主催して「戦後77年 8・14労働者市民のつどい」が開催された。350人を超える人々が結集し、ウクライナ戦争を画期として戦後世界体制の崩壊が第3次世界大戦へと転化しようとするこの時代に、労働者民衆の社会変革への胎動を感じさせる集会となった。
改憲・戦争を進めるてこにしようとした安倍国葬に対して批判の声は増え続け、岸田を打倒して中国侵略戦争―世界戦争を阻止する大きなチャンスが訪れている。9・23安倍国葬反対闘争の高揚が情勢を決するものになることは間違いない。この日の集会はそこへ向けて、怒りを抱く労働者・学生・市民が団結を固める重要な一歩となった。
冒頭、実行委員会を代表して葉山岳夫弁護士があいさつした。「(安倍銃撃に対する)『民主主義への挑戦だ』という非難はそのまま安倍元首相に浴びせるべきものだ。国葬などとんでもない。粉砕するしかありません。これは改憲・戦争阻止に直結する」と切り出し、動労千葉、関西生コン支部、港合同の3労組の闘いに触れて「国益と排外に屈しない道は、戦争を進める自国政府を打倒することだ」と提起した。
続いて、在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長が連帯あいさつに立ち、「山上さんは安倍元首相を殺したから捕まった。ではなぜ日本政府は2千人以上の国民を殺しているミャンマー国軍を支援し続けているのか。私たちも17日には自民党への抗議行動をやる。安倍国葬に反対だ。同じ労働者として共に闘っていきたい」と述べた。ミャンマー人民の切迫した状況から発された真剣な訴えに会場は感動の拍手を送り、主催者がカンパを渡してミャンマー人民への連帯を示した。

基調講演を行う森川文人弁護士

集会の基調報告を森川文人弁護士が提起した。「世界は戦争か革命か、まさに激動の時代。資本主義の歴史は戦争の歴史だ。冷戦が終わってから軍事費は40%も増えた。安全保障とか抑止とか、結局は軍拡競争にすぎなかった。つまり、今の枠組みでは戦争は止まらない。戦争を止めるには資本主義を止めるしかない。今こそラディカルな訴えを発するときだ。国家と同じ目線に立ってはならない。岸田政権に帝国主義をやめるよう求めるのではなく、本質を暴露して民衆の怒りとエネルギーを引き出さなければならない。暴力を否定するのではなく、暴力を向けるべき敵をハッキリさせよう。労働者に国境はない。本質的に『非国民』だ。だからこそ国境を越えて団結できる」と、階級社会の現実と支配階級のペテンを暴露しつつ、戦時下における反戦闘争に必要な立場を鋭く提起した。
改憲・戦争阻止!大行進事務局の石田真弓さんによるカンパアピールの後は、恒例の松元ヒロさんによるコントだ。今の社会への真剣な怒りに立った痛快なコントで会場を笑い声で震わせた。
動労千葉の関道利委員長からは「改憲・戦争を阻止する力も、新自由主義を終わらせる力も労働者の団結した力だ」と、これまでの闘いを踏まえた自信あふれる訴えが行われた。
大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、弁護士会として国葬反対の声を上げようという訴えを発し、国葬反対行動への組織化の決意を語った。東京労組交流センターからは、多摩連帯ユニオン根岸病院分会の徳永健生さんが、コロナ禍の医療の現実を訴えながら「医療と戦争は相いれない」と力強くアピール。全学連の学生は「安倍にたたえるべき功績なんかあるのか。いったいどれだけの労働者・学生が殺されてきたのか!」と怒りをあふれさせ、国葬粉砕闘争に立つことを訴えた。

集会後、新宿駅西口で街頭宣伝。1時間で120筆を超える「国葬反対」署名が寄せられた(8月14日)

●集会後、新宿駅で国葬反対訴え街宣
集会の後には、緊急で国葬反対を訴える新宿駅西口での街頭宣伝が取り組まれた。暑い中でも約70人が結集し、多くの労働者・学生がマイクで必死に訴え、ビラを配り、国葬反対の署名を集めた。そこかしこで討論と共感が広がり、1時間ほどの間に国葬反対署名は120筆を超え、ビラは400枚が道行く労働者民衆に配られた。9・23安倍国葬粉砕闘争の成功へ、怒りの火はさらに広がった。

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