自衛隊の中東派兵をやめろ 大行進・関西 舞鶴現地で集会とデモ
6月28日、海上自衛隊基地のある京都府舞鶴市で、改憲・戦争阻止!大行進・関西の呼びかける「自衛隊の中東派兵絶対反対!6・28舞鶴現地行動」が闘われ、120人が結集しました。5月10日に佐世保基地から護衛艦「きりさめ」が出港し、安倍政権による自衛隊中東派遣が本格化する中で、舞鶴を中東侵略の出撃基地にさせないための決定的な闘いとなりました。
コロナ危機の中で、安倍政権は戦争と排外主義で政権維持をはかっています。集会に先立って行った舞鶴市内街宣でもトラメガを持った右翼が登場し、私たちを妨害してきました。
しかし、市民は負けません。「ビラを受け取るな」「署名をするな」という右翼のヤジをしり目に、多くの方が次々と署名に応じてくれました。やり取りを見ていた海上保安庁の青年が「ビラを受け取るなと言われているが、本当は話が聞きたい」と街宣隊と話し込む場面もあり、現場の怒りの深さを感じました。
舞鶴港前島みなと公園での集会では、基調報告を代表代行の木下浩平さん(港合同執行委員)が行いました。木下さんは「中東派遣は百%不正義の侵略戦争だ。中東危機の原因はトランプ政権による核合意離脱。安倍政権は改憲のために自衛隊の中東派遣を決めたが、断じて認められない!」と訴えました。
集会には全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の仲間や、イラク派兵で負傷し国賠訴訟を闘う元自衛官の池田頼将さん、元原発労働者の斎藤征二さん、NAZEN関西代表の村山晃さん、全学連の高原恭平委員長、京都府職労舞鶴支部の長岡達也支部長も駆け付け、発言に立ちました。
池田さんは「自衛隊の海外派遣にはウソがつきもの。平和のためとか、復興支援だとか、みんなウソだった」「私も『石ころにつまづいても公務災害』と言われて送り出されたが、平気でウソをつかれた」とイラク戦争を振り返り、中東で兵士が犠牲になっている実体験を語りました。
斎藤さんは「自分の征二という名前は戦中に『征服する』という意味を込めてつけられた。その父も自分が生まれる前に戦地で亡くなった。戦争ほどむごいものはない。天皇ヒロヒトも軍部も全く責任を取っていない!」と怒りを込めて弾劾し、反戦闘争への決起を呼びかけました。
長岡支部長は「舞鶴は戦前・戦中、軍事拠点として大変な思いをしてきた。長崎型核爆弾の模擬弾が落とされ、100人近くが亡くなった。舞鶴市は『海軍の町』として観光産業にしようとしている。本当に許せない」「再びこの舞鶴を戦争の出撃基地にさせてはならない」と訴えました。
ユニオン自立の仲間がカンパアピールし、動労西日本の橘日出夫さんがまとめのあいさつを行いデモに出発。赤レンガパークや海上自衛隊舞鶴基地の真横を通るデモは大注目で、隊員が身を乗り出してデモ隊を見ていたのが印象的でした。舞鶴地方総監部では、ユニオン自立と大行進・関西が中東派遣の即時中止を求める申入書を提出しました。
大行進・関西初となる現地行動は大成功です。この闘いを糧にして、職場や地域で闘いをつくり出していきましょう!(大行進・関西事務局 冨山小太郎)
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