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パラリンピックやめろ!新宿をデモ

パラ予算を医療・災害に回せ
8・17都庁前 小池と菅に怒り爆発

 8月17日、改憲・戦争阻止!大行進の呼びかけで、「パラリンピックやめろ!命を守れ! 菅たおせ! 8・17都庁行動&新宿デモ」が70人の結集で行われた。コロナ感染爆発の中での五輪に続くパラリンピック強行。しかも小池都知事は9月の都議会定例会で都立病院の独立行政法人化の条例・定款を策定しようとしている。医療崩壊を放置し、すべての犠牲を労働者に押しつける菅政権・小池都知事に怒りを爆発させるデモが闘われた。

都知事に申し入れ

 その前段で、都立病院つぶすな署名の呼びかけ人を中心に、都知事に対するパラリンピック中止・都立病院独法化取りやめを求める申し入れ行動が行われた。
 小池は「自宅もある種、病床のような形でやっていただく」と言い放っている。「五輪はステイホームに一役買っている」と開き直り、「帰省や旅行はあきらめて」と言った直後に、パラリンピックの「学校連携観戦」を進める意向を示した。これに対して参加者は、「私たちからは日常を奪い、国策には従えということではないか」と怒りを爆発させ、パラリンピックを直ちに中止し、パラ予算の一切をコロナ感染者への医療、大雨による土砂災害対策など命を守るための施策に注ぐこと、都立病院の独法化計画を撤回することなどの要求をたたきつけた。
 申入書の受け取りに来た東京都の担当者は「対応する時間は10分だけ」と許しがたい対応で、「無観客にしたのは人流が危険という認識ではないのか。なぜ子どもを観戦に動員するのか」との追及にも一切答えなかった。自治体労働者は「小池が決めたことだから従うしかないのではない。労働者には現場から闘ってひっくり返す力がある」と確信をもって訴えた。

私たちは黙らない

 午後5時から都庁第1本庁舎正面玄関前でアピール行動が始まった。医療・福祉労働者が、「いま大雨災害で多くの人が生活を奪われている時に、何がパラリンピックか。その予算と要員をすべてコロナ対策と災害対策に回せ」と切実な思いを訴えた。7・23五輪開会式会場に迫る実力抗議行動を闘い抜いた全学連は「7・23闘争には初めて出会った学生も多くいた。すべての学生・労働者の思いを体現した行動だった」と確信をもって語り、さらに先頭で闘っていくと決意表明した。障害者解放闘争を闘っている仲間から、IPC(国際パラリンピック協会)が徹底的にビジネスに特化している現状を暴いた上で、「パラリンピックは傷病兵に国家の戦争責任を追及させずどこまでも国家のために利用し、もう一度戦争に駆り立てていくための仕組みとして始まった。菅政権は改憲・戦争を推し進めようとしているからこそ、いま『教育措置』だと強弁して強行しようとしている」と断罪した。
 最後に、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が「オリンピックも始めてしまえば反対の声はなくなるという菅や小池のもくろみは打ち砕かれた。私たちは黙らないしあきらめない。誰もがおかしいと思い始めている。なぜオリ・パラを強行するのか、何が隠されているのか、見抜く時が来た。怒りのデモを闘おう」と訴え新宿デモに打って出た。

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