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血の涙で勝ち取った有罪判決/韓国・旭支会と結び9・4支援共闘集会

「トゥジェン(闘争)!」とこぶしを上げ、リモートでつながったチャホノ支会長と交流する集会参加者(9月4日 東京・文京区)

チャホノ支会長

9月4日、東京・文京区民センターで「組合員22人の血の涙で勝ち取った有罪判決/今こそ解決を!」を掲げた旭非正規職支会支援共闘集会が開かれた。
集会のメインは、クミ(亀尾)市に隣接するキムチョン(金泉)のサード配備反対闘争の現場からリモートで旭支会のチャホノ支会長が登場したことだ。組合員と共に参加中だという。

 

チャホノ支会長は、8月11日にAGCファインテクノ韓国(AFK)の前社長・原納猛に派遣法違反で懲役6カ月(執行猶予2年)の有罪判決が出たことについて、「執行猶予だが、製造業で初の懲役刑判決であり、民主労総の力を示した」と語り、さらに「検察は2017年に無嫌疑として処理したが、私たちは検察庁前にテントを張って6カ月籠城(ろうじょう)し、検察庁ロビーも占拠して闘った。強制連行され罰金刑になったが、粘り強く闘った結果、検察が旭硝子を起訴するに至った。懲役刑判決は、血と涙で成し遂げた結果だ」と語った。

日本の闘いは意義があるとして「同志たちの連帯は私たちに力を与え、旭闘争に連帯する同志たちに感動を与えている。本社は罪を認めなければならない。私たちは絶対あきらめない」とAGC本社を断罪した。
さらにチャホノ支会長は韓国サンケン労組支援者たちの集会参加に感謝を述べ、「旭支会も韓国サンケン労組と共に連帯し闘います。われわれの勝利が近づいています。最後まで力強く闘い共に勝利しましょう!」と呼びかけた。ミンドンギ組合員も一声あいさつ。コロナで往来できない中、リモートでの交流は、日韓連帯を深める力となった。
◆広がる共闘の輪
 2004年に土地無償貸与50年と8年間の税免除という特権を得て韓国・クミに進出した旭硝子(現AGC)が、15年春、労組を結成した非正規職労働者を下請け会社ごと集団解雇した。以来6年、民主労総全国金属労組に結集した旭非正規職支会組合員22人が団結し、解雇撤回・正規職雇用へ闘っている。
開会あいさつに立った旭非正規職支会支援共闘会議議長の山本弘行さんは、2015年7月、旭支会の日本遠征闘争を動労千葉が受け入れたことを契機に18年5月に支援共闘会議を結成、国際連帯を深めてきた経緯を語り、「今年2月のAGC和解案は、組合員21人は雇用するが『チャホノ支会長は負担だ』という分断策だった。しかし旭支会は全会一致で22人全員の解雇撤回まで闘うと決めた。私たちは旭支会と手を組んで最後の勝利まで闘う」と決意を語った。
連帯あいさつとして韓国サンケン労組を支援する会の大畑龍次さんが登壇し、「この間、皆さんにサンケン闘争に参加していただいた。韓国でも韓国サンケン労組と旭支会が交流している。敵も日本資本、組合つぶしのために事業所をつぶすやり方も同じだ。日本でも共に闘おう」と呼びかけた。サンケン闘争では支援者が「暴行・威力業務妨害」でっち上げで起訴されている。「西の関生、東のサンケン。争議を進め、刑事弾圧とも頑張って闘っていく」と支援を訴え、参加者は大きな拍手で応えた。
8・20AGC本社行動&デモと、8・11判決を報じた韓国MBCニュースビデオを上映後、支援共闘会議の清水彰二事務局長が基調報告を行った。医療労働者を始めとするコロナ下の闘いを紹介し、「旭支会と韓国サンケン労組と連帯し、闘う労働組合をよみがえらせていくことが私たち支援共闘会議の任務だ。非正規職労働者が自らの解放をかけて立ち上がる中に労働組合と団結を打ち鍛え、新しい世界を建設する力があると、旭支会から学んだ。AGC本社に対する闘争を圧倒的に強化しよう」と訴えた。
闘いの現場から動労千葉のCTS(千葉鉄道サービス)での闘いが報告され、AGC京浜工場への取り組みの報告、旭支会が共闘しているトールゲート闘争を描いた本『私たちは正しい』の翻訳本が発行されたことなどが紹介された。
支援共闘会議顧問の金元重さんが閉会あいさつを行い、韓国サンケン労組を支援する会との交流を喜び、韓国のろうそく革命のような闘いを日本で実現しようと呼びかけた。最後に団結ガンバローの声が響いた。

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