舞鶴で海上自衛隊の中東派兵を弾劾/出国式に直撃デモ
9月5日に舞鶴(京都府)から海上自衛隊の護衛艦「ふゆづき」が第6次中東派兵として出港することが8月末に発表された。
改憲・戦争阻止!大行進関西は緊急闘争を呼びかけ、5日当日、地元からも労働者が結集し、関西各地の大行進の仲間が駆けつけ、75人の結集で弾劾行動を闘った。
デモに先立ち、大行進関西の事務局の冨山小太郎さんがいくつかの提起を行った。一つ目は、9月3日に菅が打倒されたことに関し、コロナ蔓延(まんえん)を放置して、資本主義体制延命のために戦争政策に突っ走り、オリ・パラを強行した菅政権が労働者階級の怒りで打倒されたこと。その中軸に我々の闘いがあったこと。二つ目に、陸自14万人の大演習や英米を中心とするNATO軍の東アジア軍事演習などの中国侵略戦争策動に対して、大行進関西を先頭に階級的労働運動の発展で阻止すること。三つ目に、今秋の反戦闘争を爆発させ、中国侵略戦争をとめる闘いを11月全国労働者集会を頂点に闘い抜くこと。本日の舞鶴闘争がその第一歩であること――以上の点を参加者全員で確認した。
舞鶴市では海自や舞鶴海上保安学校でクラスターが多発している。にもかかわらず、日帝は「軍都舞鶴」の復活を狙って、第6次派兵部隊に舞鶴を選んだ。このことに、日本海で唯一の軍港である舞鶴を中国侵略戦争の最前線に押し上げようとする日帝の意思を読み取ることができる。
また、NATO軍の艦船の一部が9月中旬に舞鶴に寄港することが予定されている。そのうちの2隻が常駐化するとも言われている。「台湾有事」を巡って各国帝国主義の思惑も交錯し、帝国主義者どもの強盗戦争の準備が進められている。絶対に阻止しなければならない。労働組合が軸となって反戦闘争を闘うことで地域も組織し、一大反戦闘争の陣形を築くことができるのだ。
原発政策を何が何でも推し進める日帝の狙いは核武装化である。舞鶴で反原発闘争を闘うことは核戦争反対の闘いでもある。
いよいよデモに出発。出国式の真横をデモ隊がシュプレヒコールをあげて進んでいく。「兵士も労働者と団結して強盗戦争をとめよう」のコールが基地内に響きわたった。
解散地で大行進京滋準備会の相川文男さんが「今日は勝利的に貫徹した。12日の京都市内の反戦闘争にも決起しよう」と締めくくった。(京都 朝霧広巳)
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