植木団地からの追い出し許すな 高槻市富田で集会
「植木団地追い出しをはね返し、富田地域の更地化と闘うぞ!植木団地・富田闘争!」が11月27日、富寿栄(ふすえ)公園で開催されました。
この日、三里塚現地では市東孝雄さんの農地強奪を阻止する闘いが行われ、東京では星野・大坂全国集会が行われています。これらと一体で、戦時下で戦争を阻止する闘いとして植木団地・富田闘争は打ち抜かれました。
今年の11月労働者集会に大挙参加した全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が、「植木団地労働組合や全国水平同盟と共に闘う」と表明しました。北摂地区の藤原生コンや高槻生コンでの門前闘争、奈良の吉田生コン闘争での門前闘争を共に闘う労組交流センターへの感謝を表し、湯川裕司委員長への懲役8年の求刑をはじめとする関生弾圧に対し、「ストライキを含む大衆行動で決着をつける」と力強く発言しました。植木団地闘争が始まって以来、毎年駆けつけている全国金属機械労働組合港合同・昌一金属支部の執行委員が闘争報告と連帯あいさつを行いました。
全国水平同盟高槻支部の代表は、「富寿栄住宅闘争はこれからが本当の闘いになる。高槻市は来年9月に入居をと言っているが、家賃や入居条件のことは何も説明されていない。われわれ支部が先頭で問わなければならない」と決意を語りました。これを受け、事務局が、①すでに中国侵略戦争が始まっている中で、全国水平社の屈服をのりこえ戦争絶対反対で闘う、②高槻市の解放住宅・市営住宅つぶしの意図を暴くビラを配布し、高槻市に住民説明会を開かせるなどの取り組みの中で、ついに高槻支部の本格的建設へ踏み出した、③高槻支部組織拡大のために「命を守り、戦争を拒否する」村山ゆうこさんの選挙闘争をともに闘う、の三つの方針を提起しました。
これを受けて高槻医療福祉労働組合委員長の村山ゆうこさんが、「自民党は命を守るために戦争をやれと言う。これに対し、私たちは戦争を絶対に拒否する闘いで命を守る」「富寿栄住民と共に闘う」と、高槻市議選に挑戦する力強い決意を表明しました。
全国水平同盟西郡支部の佃文弘書記長は、「村の浴場である錦温泉の再開を住民の決起で勝ち取った。次は八尾北のプレハブや」「この団結の力と路線があれば戦争を止めることができる」と勝利感に満ちて報告しました。
崇仁・東三条支部は、解放住宅に住む人を無視した行政の差別的住宅政策への怒りが噴出する中、これとの闘いを決意したと述べました。
杉並支部は狭山再審闘争について述べ、「弁護人が要求した11人の鑑定人尋問について、裁判所は検察側に意見を聞くという対応をしている」「石川一雄さんの闘いを引き継ぐのは階級的団結で闘う全国水平同盟以外にない。戦争に立ち向かう階級的狭山闘争の復権をかち取ろう」と訴えました。
関西生コン支部大阪Bブロックの労働者は、「植木団地労働組合のみなさんとは8年の付き合いです」「大阪府労働委員会の命令が出ても会社は従わない。地域で小さな組合が団結し、赤旗を立てて反対していかないと展望はない。共闘できることをうれしく思う」と地域共闘の大切さを訴えました。
地元で闘う大阪北部ユニオンは、地域の拠点を拡大するため、「福祉は権利」「命を守り、戦争を拒否する」を掲げ、4月の高槻市議選を村山ゆうこさんと共に闘う決意を表明しました。奈良市従をよくする会の仲間は、「奈良市従本部からの除名処分をはね返し、組合権力を奪い返す展望が生まれている。これは、部落解放闘争そのものです。奈良での闘いの大きさを実感している」と闘いの展望を示しました。
「三里塚・市東孝雄さんの農地を奪うな」の特別決議を採択し、植木団地労組組合員や新たに結集した全水高槻支部員が決意を表明しました。「勉強しながら先輩達の思いを引き継いで頑張っていく」と、支部建設に向けた力強い発言があり、富寿栄団地をめぐる市との攻防に勝利する展望を示しました。
まとめと行動提起がなされ、集会後、富寿栄住宅を練り歩き富田駅前まで元気よくデモ行進を行いました。家の窓から手を振るなど、デモは圧倒的な反響を呼びました。
(北摂労組交流センター 上園耕作)
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