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長崎 水陸機動団設置するな 竹松駐屯地に申し入れ

侵略戦争部隊の新設・増強に怒り

陸自竹松駐屯地に抗議の申し入れ(12月10日 長崎県大村市)

12月10日、改憲・戦争阻止!大行進九州の呼びかけで、陸上自衛隊水陸機動団の新連隊設置に反対する大村現地闘争が行われました。
この日、長崎・福岡から結集した仲間は、水陸機動団「第3連隊」設置が狙われる竹松駐屯地(長崎県大村市)に対して設置中止を申し入れ、長崎駅前で改憲・大軍拡の岸田政権打倒を訴え、街頭宣伝を行いました。

水陸機動団は「離島奪還」を口実に、敵方の制圧地域に侵入することを目的とした部隊であり、「日本版海兵隊」と通称される侵略部隊です。釣魚島(尖閣諸島)をめぐる緊張激化の中で前身部隊が設立され、2018年に正式発足した経緯からも、中国侵略戦争の最前線部隊となることは明らかです。

水陸機動団長・梨木信吾はマスコミのインタビューに「奪回能力を全国の部隊で唯一もっているのが大きな存在意義」「チャレンジしていく必要があるのが日米の『共同運用体制』」「(米海兵隊の)遠征前進基地作戦(EABO)構想、そして米陸軍の『マルチドメインオペレーション構想』との適合性」と答え、対中国戦争の最前線部隊を自認しています。
水陸機動団は現在、長崎県佐世保市・相浦駐屯地に2連隊2400人規模で設置されていますが、当初から3連隊3000人規模での「3カ所同時展開」が構想されてきました。竹松駐屯地への「第3連隊」新設は当初構想を具体化し、対中国戦争の前線部隊を完成させるものです。今年3月に米軍はEABO構想の実動部隊として「海兵沿岸連隊」を新設し、環太平洋合同演習リムパック、日米共同統合演習キーンソードなどを通して自衛隊との連携を強化してきました。こうした中で水陸機動団の位置づけは設立当初より格段に引き上げられています。

同時に、空港・鉄道などの民間動員が大きな焦点となっています。佐賀空港への配備が計画されながら、地元の反対で千葉県木更津への暫定配備を余儀なくされてきたオスプレイが、7月には初めて大村・佐世保で訓練を実施し、佐賀空港への配備を強行しようとしています。
何より、今年9月23日に開業した西九州新幹線は車両基地が大村市に設置され、在来線のレール規格(狭軌)では輸送できない重装の戦車・装備などの輸送が狙われています。中国侵略戦争の切迫と戦争に向けた国家改造攻撃の渦中で、いまや九州全域が沖縄・南西諸島に向けて戦力を展開するための要衝と位置付けられ、その中心に水陸機動団の強化・拡大が据えられているのです。

長崎駅前で大軍拡阻止を訴え街頭宣伝(12月10日)

他方でこうした軍拡の現実に対する労働者民衆の怒りは沸騰しています。長崎駅前の街宣行動では戦争への怒りが道行く人々から口々に語られ、「軍拡は絶対にダメ」という学生たちとの熱烈な討論の輪が生み出されました。
湧き上がる戦争への怒りを結集するために、今こそ動労千葉や三里塚反対同盟のように国家権力に対して実力非妥協で闘うことが求められています。強制執行と対峙する三里塚闘争に連帯し、侵略部隊・水陸機動団の完全解体へ、これからも闘いを継続していきます。
(改憲・戦争阻止!大行進九州 山本進)

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