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天神峰カフェ開く―旧県道沿いに反対同盟ののぼりが林立

作業をやりきってこの日の勝利を確認(12月25日 成田市天神峰)

農地強奪攻撃との日々の攻防が続く成田市天神峰で12月25日、「天神峰カフェ」が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟からは、白桝の伊藤信晴さん、決戦本部長の太郎良陽一さん、婦人行動隊の木内敦子さんが参加した。
快晴のもと、市東さん宅中庭の離れ前のテーブルで、参加者にコーヒーと菓子がふるまわれた。太郎良さんがつくった無農薬の干芋も大人気だ。だが、一口目は熱いコーヒーも強く冷たい風の中では、たちまちアイスコーヒーに変わっていくのを止められない。
太郎良さんが口火を切った。「NAA(成田空港会社)は市東孝雄さんの農地に対する年内の強制執行を狙っている。われわれは27日から30日までを山場として『4日間決戦』を打ち出し、みなさんの結集を呼びかけている。きょうは座り込み闘争をグレードアップするための作業を行いたい」

市東さん宅離れ前で、お茶とお菓子、太郎良さんがつくった干し芋で歓談。なにしろ風が冷たい

泊まり込みで闘っている全学連の学生が、最新の警察動向などについて報告し、この地を守り抜く決意を表した。
木内さんは、天神峰カフェを企画し根付かせるまでの苦労を語り、「若い人たちとつながりながら、来年もカフェを続けていく」とあいさつした。
伊藤さんは、「農地を農民から奪うということは、犯罪に等しい。NAA社長の田村明比古が強制執行を『円滑かつ確実に行っていきたい』と言ったが、円滑になんかやらせるわけがない。そういう情勢をわれわれがつくった。敵に一指も触れさせず今日まで来たことを確認しながら、4日間決戦を闘う」と決意を述べた。
さらに現闘本部員、東京西部ユニオン、全学連、市東さんの農地を守る沖縄の会などの参加者が、座り込み、泊まり込みに参加した感想や三里塚闘争の勝利にかける思いを語った。
太郎良さんは、「闘う大義ははっきりこちらにある。敵の攻撃が来た時も、『負けるものか』と踏みとどまってスクラムを組み、立ち向かっていこう」と一同を激励し、作業に移った。

旧小見川県道沿いに反対同盟ののぼりを立てる

天神峰農地の小見川県道に面した場所には、すでに反対同盟の従来の立型看板と新看板が立っているが、4日間決戦勝利に向けてさらに道沿いに反対同盟ののぼりを10本ほど打ち立てるのが、この日のミッションだ。
まず空港敷地に隣接する竹やぶから手ごろな竹を切り、杭として地面にしっかりと刺す。そこにのぼりを括りつけていく。強風と寒気の中では、それなりに根気が必要な作業だ。
旧県道の自動車交通量はかなり多く、時おり機動隊のバス、装甲車などが赤色灯を回しながら通過していく。明らかにデモンストレーションだ。「来るなら来てみろ!」とにらみ返す。
位置などを直しながら、のぼりの取り付けが完了した。
 「成田空港絶対反対!」
 「強制執行絶対反対! 市東さんの農地を守ろう」
 「ふるさと壊すな! 空港機能強化反対」
 「気候変動止めよう」
 「すべての原発再稼働反対!」
反対同盟の各スローガンが書かれたのぼりが並び立つとなかなか壮観だ。芝山住民のAさんも差し入れを持って駆けつけ、反対同盟や座り込み参加者を激励した。和やかな雰囲気の中でも気を引き締めて、「農地死守」の決意を込めて参加者はこぶしを突き上げた。

看板と並んで、反対同盟のスローガンが書かれたのぼりが林立

市東孝雄さんはこの日も、正月野菜の出荷に向けていつも通り農作業に励んだ。市東さんという一軒の農家の営農と生活を守ることが、今や岸田政権の軍拡・戦争政策と軍事空港に反対する決定的闘いへとせり上がった。三里塚の勝利は、労農連帯の発展に向けた日本労働者階級の不可欠の課題だ。
天神峰4日間決戦に駆けつけ、強制執行攻撃を迎え撃ち、市東さんの農地を実力で守り抜こう。(TN)

スケジュール

◎強制執行阻止! 天神峰を守ろう! 4日間決戦 12月27日早朝~30日日没

◎三里塚反対同盟新年団結旗開き 1月8日(日)午後0時30分 市東さんの南台農地集合→デモ
1時 天神峰農地で団結旗開き

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