団結街道・現闘本部破壊許さない! 反対同盟先頭に千葉地裁に決起
7月12日、三里塚・団結街道の廃道処分取り消しを求める団結街道裁判弁論が千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で開かれた。被告の空港会社(NAA)と成田市は、三里塚芝山連合空港反対同盟にも天神峰の市東孝雄さんにも「原告適格がない」と強弁し居直っている。反対同盟と支援の労働者、学生、市民は怒りを燃やして法廷に詰めかけてともに闘った。(写真は法廷終了後の集会で訴える北原鉱治事務局長)
顧問弁護団は、市東さんの団結街道の使用実態を克明に明らかにした。
市東さんは作物の栽培、収穫、出荷などで、畑と自宅を直線で結ぶこの道を毎日何度も往復してきた。この道を一方的に封鎖・破壊し、3倍もの道のりの「迂回ルート」をたどることを強制しているのが、NAAとその手先に成り果てた成田市だ。彼らの「原告適格なし」の主張がいかにデタラメで犯罪的かを突き出し、この道路には天神峰部落の入会権が確固として存在していることを一層明確にした。さらに東峰の萩原進さんらの農家にとっても、この道が必要不可欠であることを明らかにした。
また団結街道の土地をひどい安値で成田市がNAAに売り払ったことに関連して、弁護団が土地の鑑定書の提出を迫ると、市とNAAの代理人弁護士は長いヒソヒソ話の末に蚊の鳴くような声で「検討します」と一言。次回期日を10月11日として閉廷した。
千葉市文化センターにおいて鈴木謙太郎さんの司会で報告集会が開かれた。
最初に北原鉱治事務局長があいさつに立ち、空港建設の暴力的強行の歴史を怒りをもって振り返り、現闘本部を守る闘いへの決起を促した。続いて葉山岳夫弁護士を先頭に弁護団が次々と、裁判の解説と勝利への決意を語った。さらに、東京高裁の反動判決を受けて千葉地裁が現闘本部撤去の権利を執行官に与える「授権決定」を下したことを弾劾した。しかもこの決定は「建物の中に旧木造建物が残っていたらそれも壊せ」とわざわざ言及し、一審判決を反動的に補強している。成田治安法によって鉄板と針金でがんじがらめに封鎖されている現闘本部を、違法も屁理屈も承知の上でとにかく力ずくで取り除けという国策裁判が行われているのだ!
萩原進事務局次長(写真)がまとめの発言で、三里塚裁判へのさらに力強い取り組みを要請し、「現闘本部撤去決定を弾劾する声明が団体・個人で70通も寄せられた。この決意を、現地へ駆けつけ同盟とともに闘う実践としてぜひ表していただきたい」と訴え、7・18闘争への総決起を促した。さらに、この日と同じ多見谷裁判長のもとで進められている市東さん農地裁判の行政訴訟で、証人尋問を2人だけ(反対同盟の萩原さん、市東さん)ですませようとする動きについて警鐘が鳴らされた。多見谷裁判長が県知事関連も旧地主の藤崎も証人調べをせずに結審へと向かうことなど、けっして許さない。焦点は8月30日の農地裁判だ。
現闘本部撤去攻撃を迎え撃つ白熱の現地攻防へ立ち上がろう。7・18緊急現地闘争に大結集しよう。自らの職場・大学から三里塚決起を、今こそつくり出そう。(TN)
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