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三里塚一斉行動、「空港機能強化案」の危機暴く

20170518a-1.JPG 5月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、49回目の周辺地域一斉行動を行った。
 5年目に入ったこの一斉行動が原動力となって、騒音地獄を拡大する「空港機能強化案」に、住民の怒りが噴出している。これが地元自治体をして国に「計画の一部見直し」を要望せざるをえない所に追い込んでいる(5月11日に国交省に提出)。この重大な成果を確認しつつこの日の闘いが展開された。

20170518a-2.JPG 朝8時30分に成田市天神峰の市東孝雄さん宅の離れに集まり、伊藤信晴さんの司会で打ち合わせを行った。 市東さんが「真実を住民に知らせてほしい」と訴え、決戦本部長の太郎良陽一さんが「この4カ月、情勢を盛り上げてきたと思うが、まだまだだ。今日一日奮闘しよう」と訴えた。
 この日、市東さん宅に援農に駆けつけた福島の仲間も打ち合わせに参加。動労福島の橋本光一委員長、 3・11反原発福島行動実行委の椎名千恵子さん、全国農民会議の仲間が「心新たに三里塚に連帯してともに闘う」と一同を激励した。
 三里塚現闘から、強制執行阻止署名に全力を挙げること、5月21日の3回目の「天神峰カフェ」への呼びかけを行うことが提起されるとともに、横芝光町で3番目の「空港機能強化絶対反対」看板が立ったことが報告された。
 9時過ぎにそれぞれの地域に出発。伊藤さん、太郎良さんは旧知の部落を回って、危機に立つ「空港機能強化案」に関する行政側の思惑について、論議を交わした。
 宮本麻子さんは、成田市川上地区で「反対同盟ニュース」44号のポスティングを行った。支援連は成田市、芝山町、多古町、横芝光町にいたる広大な地域を回った。市東さんの闘いと現状を訴えると、多くの人が次々と強制執行反対の署名に応じた。農地、山林、水系を大規模に破壊し地域を騒音地獄にたたき込む第3滑走路と深夜早朝の飛行時間延長には、反対の声を上げようという気運がいよいよ高まっている。
 芝山町のある部落では訪問先で「同盟ニュースをよく読んでいる。今まで配られたものを全部とってある」と言われ、大いに話が弾んだ。
 午後5時、再び市東さん宅離れに集まって一日の成果を報告し合った。
 第3滑走路の強制移転予定地である部落を回った現闘員からは、重要な情報がもたらされた。「二つの部落が移転に賛成しているかのような噂が流れているが、これはデマだということ。部落としての意思決定はしていない。むしろ反対の家の方が多い」。さらに第3滑走路の建設予算について「NAAが全額負担しなければならないがその余裕はなく、国からの支援も借金という形でしかできないことが明らかになった。この点からも第3滑走路計画は危機に陥っている」と。
 この日集まった署名数は97筆。5月25日の第2回請求異議裁判と署名提出行動に向け、さらに奮闘することを誓い、次回を6月18日(日)と決めて一日の闘いを締めくくった。(O)

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