韓国鉄道労組を迎え国鉄集会
国鉄闘争全国運動は「国鉄分割・民営化で不当解雇から36年 どないすんねん連合 甦(よみがえ)れ労働組合! 取り戻そう団結!」を掲げ、2月12日、東京・江戸川区総合文化センターで集会を開き、480人が集まった。
国鉄分割・民営化直前の1987年2月16日は、国鉄労働者にJRへの採用・不採用の選別結果が通告された怒りの日だ。それから36年目の2・12集会は、階級的労働運動の復権へ強固な出発点を築く場になった。国鉄闘争は改憲・戦争のための労組解体攻撃に総力で立ちはだかってきた。ウクライナ戦争が激化・長期化し、日米帝国主義が中国侵略戦争に突進する中、集会は戦争絶対阻止の決意を打ち固めた。集会には韓国の全国鉄道労組ソウル地方本部から8人の代表団が参加した。民営化と対決する日韓鉄道労働者の連帯は、東アジアでの戦争を阻む歴史的な力を形成した。
国鉄解雇の撤回へ最終盤の決戦攻防
国鉄闘争全国運動呼びかけ人としてあいさつした金元重さんは、連合のもとで春闘が形骸化し、労働者の闘いが奪われている現実を覆す実践を呼びかけた。
連帯あいさつで三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんは、強制執行を許さず農地死守・戦争絶対反対で闘う意思を表明した。
動労千葉の関道利委員長が「戦争・新自由主義崩壊―資本主義にNOと言える労働運動を!」と題して基調報告に立った。関委員長は、戦争を生み出しているのは資本主義の危機だと喝破し、戦争を阻むのは労働組合の責務であり、そのためにも連合を打倒して階級的労働運動を甦らせなければならないと強調した。
韓国・全国鉄道労組ソウル地方本部の代表団が登壇した。チェミョンホ本部長が、動労千葉の闘いを教訓にユンソンニョル政権による労組弾圧と対決し、韓国での鉄道民営化を必ず阻止すると闘志を表した。
動労千葉争議団と動労総連合1047協議会を代表して動労千葉争議団の高石正博さんが発言し、解雇撤回裁判に井手正敬(JR西日本元会長)や深澤祐二(JR東日本現社長)を引き出して、何としても解雇撤回をかちとる決意を示した。解雇撤回裁判を担う藤田正人、野村修一、石田亮の各弁護士が、次回4月14日の裁判は井手・深澤を証人採用させるかどうかをめぐる最終盤の攻防になると述べ、大結集を訴えた。
国鉄闘争全国運動の会員が裁判所あての署名など運動の強化を呼びかけた。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の浅川雅己・札幌学院大学教授は、国鉄分割・民営化が破綻する中、鉄道の軍事利用が急浮上していることに警鐘を鳴らした。
関生弾圧を粉砕しストライキ復権へ
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が、同支部の湯川裕司委員長への懲役8年求刑をはじめとした大弾圧を、現場の大衆行動を軸に打ち砕くと表明した。
解雇撤回へ闘う動労神奈川の時廣慎一書記長がカンパを訴えた。
国軍のクーデターに不服従を貫く在日ミャンマー人たちが、国軍の暴虐に断じて屈しないと決意を表した。命がけの闘いに、会場から熱い拍手が送られた。
動労千葉の渡辺剛史書記長が、JR東日本が進める職名廃止、業務融合化などの攻撃に対し、動労千葉は3月ダイヤ改定―春闘過程をストを構えて闘い、組織拡大に打って出ると宣言した。久留里線と地域を守る会は、廃線反対署名が住民の主体的運動として始まったことを報告した。動労連帯高崎の木村洋一書記長が、JR東日本とその子会社の高崎鉄道サービスによる攻撃と闘い、中央労働委員会で勝利的和解を実現した勝利について発言した。
関西生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉が新たに発した「『11月労働者集会』3労組共同アピール2023」を、動労千葉の佐藤正和副委員長が読み上げた。動労千葉の関和幸副委員長は、動労千葉と全国鉄道労組ソウル地本が共同で上げた「日本の大軍拡に反対する日韓鉄道労働者の決議」を発表した。
群馬合同労組と東京西部ユニオンが決意を表明。東京西部ユニオンは洞口朋子区議を押し立てた杉並区議選に絶対勝利する決意を示した。集会には同区議のメッセージが寄せられた。
港合同の木下浩平執行委員が集会をまとめ、コンビニ関連ユニオンの河野正史委員長の音頭でインターナショナルを斉唱し、参加者は決戦へ戦列を整えた。
集会に先立ち、同日午前には韓国鉄道労組を囲む討論交流集会が行われ、鉄道労組と動労千葉がそれぞれ直面する課題について認識を共有し、討論を深めた。
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